クラスDオーディオの画期的テクノロジー、マルチレベルスイッチングテクノロジーを搭載したアンプICブランドMERUS™を発表

2019/05/20

インフィニオン テクノロジーズ ジャパン(株)

インフィニオン テクノロジーズは、従来のマルチチップモジュールとディスクリートオーディオデバイスをひとつにまとめたMERUS™ブランドを発表しました。このブランドは、最高のオーディオアンプICの特長である、以下の特長を最大限に具体化し、オーディオ性能を次世代レベルへと高める、電力効率に非常に優れたモノリシッククラスDオーディオアンプICソリューションのファミリです。

・低発熱
・コンパクトサイズ
・軽量
・高信頼性かつ、使いこなしが容易

これら性能は、クラスDオーディオアンプのための新しいマルチレベルスイッチングテクノロジーによって支えられています。オーディオ市場に新たな基準を打ち立てるこのテクノロジーは、電力消費、ソリューションのサイズ、オーディオ性能、電磁干渉、および部品コストなど、アンプの評価基準とされるパラメータを改善します。

マルチレベルスイッチングテクノロジーにより最大5値までの出力信号変調が可能となります。従来の製品と比較し、IC内に追加されたMOSFETと外付けコンデンサで構成されるマルチレベルアンプは信号精度の高い出力を生成します。結果、高いスイッチング周波数とスケーラブルな出力信号のレベルによってアンプは小型化され、アイドルモードでのスイッチング損失は測定困難なレベルに抑えられます。

これらの特長を活かし、4種類の一体型マルチレベルオーディオアンプ、MA12040/PとMA12070/Pを発表しました。電力消費は250mWほどに抑えているため製品は熱に関して厳しい条件が課せられる携帯型バッテリー駆動の製品や用途に適しています。

従来のクラスDアンプは音量を最大に上げた場合においてのみ良い効率が得られ、その弊害として全高調波歪(THD)が大きくなるため、実際の用途での有効性が妨げられていました。また、現実的な音楽再生においては、これらのアンプは第1世代のMERUS一体型マルチレベルオーディオアンプIC(最大約0.25W)よりもはるかに大きな電力を必要とします(平均約1W)。

新たに発表したデバイスは4チャンネルまでに対応し、並列ブリッジ接続(PBTL)、ブリッジ接続(BTL)、あるいはシングルエンド(SE)モードのいずれにも設定可能です。また、1個のICのひとつのPBTLチャンネルにおいて最大160Wのピーク出力(最大16A)が得られます。

たとえばSEチャンネルにて20Wツイータ2台、およびBTLチャンネルにて40Wウーファ1台を同時にドライブすることが可能です。またこれらの製品は先進的なデジタルパワーマネジメント方式、THD+Nの低さ(0.003%)、およびEMIエミッションの低さも特長としています。

マルチレベルテクノロジーにより、出力フィルタなし、ヒートシンクなしの動作が可能です。これによりコンポーネント数が削減されるためパーツコストとシステム全体のコストが削減され、また放熱方法も簡素化することができます。MA12040/PとMA12070/Pには、低電圧誤動作防止(UVLO)、短絡/過電流とDC保護、および過熱に対する警告とエラー通知を含む複数の保護モードが組み込まれています。MERUS一体型マルチレベルクラスDオーディオアンプICは、サーマルパッド(EPAD)を持つ64ピンの熱性能を高めたQFNパッケージにより供給されます。

・供給状況
モノリシックICによるMERUSクラスDオーディオ製品のラインアップは、アナログオーディオ入力バージョンのMA12040とWiSA™ Endorsed MA12070、およびI2Sデジタルオーディオ入力バージョンのMA12040PとMA12070Pから構成されています。これら4種類のデバイスはいずれも供給中です。詳細についてはwww.infineon.com/merusをご覧ください。

・PCIM 2019でのインフィニオン
インフィニオンはPCIM 2019見本市(2019年5月7~9日、ドイツ、ニュルンベルク)に於いて、世界にパワーを提供し、未来を形作るアプリケーションのための、製品からシステムまでの革新的ソリューションを展示しました。PCIM見本市のハイライトについてはwww.infineon.com/pcimをご覧ください。