クリップベアリング用新材質「イグリデュールK230」

2018/11/28

イグス(株)

イグス株式会社(東京都墨田区)は、クリップベアリングおよびフランジベアリング用の材質として「イグリデュールK230」を開発し、ラインアップに加えました。

クリップベアリングは板金を貫通する軸に使用するもので、両端にフランジが付いており、取り付け後の板金固定に適しています。切込みが入っており、径を縮めて板金の穴に通し、取付け後に広がって穴にフィットする仕組みになっています。主に板金用フィードスルーとして使用され、自動車のシートの摩擦や騒音の低減につながっています。クリップベアリングには大きな偏荷重がかかるため、高い弾性と堅牢性が求められます。

そこで、イグスはこの度、過酷な条件下でも大きな偏荷重に耐えられる新しい材質として「イグリデュールK230」を開発しました。イグリデュールK230は抜群の弾力性や、耐薬品性、耐湿性を備えています。

また、樹脂製軸受の主要特性である耐摩耗性においても既存材質の中で上位に入る性能であることが、自社評価試験施設で確認されました。130℃までの高温用途でも使用でき、自動車、包装機械、自動機などにおいて今後さらなるクリップベアリングの採用が進むと見込んでいます。

■イグリデュールK230の性質
密度:1.36g/cm3
最大吸湿率:0.8重量%
最大吸水率:2.9重量%
体積抵抗率:>1012Ωcm
表面抵抗率:>1012Ω
弾性率:1,600Mpa
圧縮強度:40Mpa
推奨最大許容面圧:38Mpa
ショアD硬さ:68
長期使用最高温度:+110℃
短期使用最高温度:+130℃
最低使用温度:-30℃