新しいスライド走行用試験施設

2019/12/23

イグス(株)

~ストローク長さ400メートル、最高速度8m/秒で試験~

ドイツ・ケルンにあるイグスの本社では、3,800m²を超える業界最大規模の試験施設を稼働させています。この度、スライド走行用の自動走行試験施設を屋外に新設しました。

下水処理施設、廃棄物焼却施設、クレーン、発電所あるいは鉱山事業において、電力やデータを長距離にわたって安全に供給することは大きな課題です。電動式ケーブルリール、バスバーシステム、カーテンレール式など、収納重量が大きい高速走行の電力供給システムでは頻繁に問題が引き起こされます。イグスのエナジーチェーンはこれらのシステムから置き換えることが可能です。今回新設された自動試験施設は、長距離走行でエナジーチェーンシステムが信頼性の高いエネルギー供給を行えることを実証するために設置されました。

屋外に設置された試験施設では、ケーブルが収納されたエナジーチェーンがストローク長さ400m、最高速度8m/秒でテストされています。将来的には、装備を追加して最大ストローク長さ1,000mのシミュレーションが可能になる予定です。この全自動システムは加速度や速度を変えて、様々な条件を想定した試験ができ、テスト対象のエナジーチェーンやケーブルには移動装置の動きによる機械的負荷に加えて、外部環境からの影響が直接的に作用します。

屋外試験施設では、ロールEチェーンP4シリーズもテストされています。このP4シリーズはこれまで世界各地の1,000を超えるクレーンやガントリー設備に採用され、最長800mのスライド走行や、毎秒5m以上の高速走行、数百万サイクルの低振動・低騒音運転でその実力を発揮しています。チェーンリンクにローラーを取り付けることで、摩擦を最小限に抑えられ、長寿命化が図れます。上部および下部走行部は少しずれるよう設計さ れていて、樹脂製ローラー同士が互いに乗り上げることなくスムーズに走行します 。その結果、摩擦係数が低下し、駆動力が低減されます。

業界最大規模のイグス試験施設では、エナジーチェーンとチェーンフレックスケーブルを用いて毎年100億サイクル以上のテストが行われています。環境試験室やロボットなど180の試験装置があり、年間4,100種類のエナジーチェーンシステムの試験が行われています。

新しい試験システムの動画はこちらからご覧いただけます: https://youtu.be/QusrqQ41ZEw