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無停電電源
無停電電源装置(UPS)は、主電源が遮断された場合に自動的にバックアップ電源に切り替わり、連続的な電力供給を維持する装置である。これにより、電力障害によるシステムのダウンタイムやデータ損失を防止する役割を果たす。
無停電電源の種類
■ スタンバイ(オフライン)UPS: 通常時は商用電源を直接供給し、電源障害時にバッテリー電源に切り替える。コストが低く、構造がシンプルであるが、切り替え時に一瞬の遅れが生じる。小規模なオフィスや個人用コンピュータの保護に適している。
■ ラインインタラクティブUPS: 商用電源の電圧を安定化し、電源障害時にバッテリー電源に切り替える。電圧の変動に強く、切り替えが迅速である。中規模のサーバールームやネットワーク機器の保護に適している。
■ オンライン(ダブルコンバージョン)UPS: 常にバッテリーを介して電力を供給し、商用電源の品質に関係なく安定した電力を提供する。高い電力安定性を提供し、切り替え時間がほぼゼロである。大規模なデータセンターやミッションクリティカルなシステムに適している。
無停電電源装置は、以下のような用途で広く使用されている。
■ データセンター: サーバーやネットワーク機器への継続的な電力供給を確保し、データの安全を守る。電力障害時にデータ損失を防ぎ、システムの信頼性を向上させる。
■ 医療機関: 医療機器の電力供給を維持し、患者の安全を確保する。重要な医療処置中の電力供給を保証し、機器の誤動作を防ぐ。
■ 金融機関: トランザクション処理システムやATMの電力供給を維持する。金融取引の中断を防ぎ、顧客サービスの信頼性を確保する。
■ 通信インフラ: 通信機器やインターネット接続装置の電力供給を維持する。ネットワークの連続稼働を保証し、通信サービスの中断を防ぐ。
■ 産業機器: 生産ラインや制御システムの電力供給を維持する。生産プロセスの安定性を確保し、ダウンタイムを最小限に抑える。
技術の進化とともに、UPSシステムはより高効率で環境に優しいものへと進化し、特に、リチウムイオンバッテリーを使用したUPSは、従来の鉛バッテリーに比べて寿命が長く、メンテナンスが少なくて済むため、人気を集めている。