～瞬間的なエミッションや広帯域エミッションも、捕捉／解析可能なRTSAオプション登場～

東京、2015年9月9日発 –キーサイト・テクノロジー合同会社（職務執行者社長：梅島 正明、本社：東京都八王子市高倉町9番1号）は、規格準拠のMXE EMIレシーバのオプションとして、リアルタイム・スペクトラム解析（RTSA）機能をリリースします。MXEにRTSA機能が加わり、テストラボでのEMC試験において、従来のアナライザでは捕捉が難しかった測定対象機器からの瞬間的なエミッションや広帯域のエミッションを捕捉し解析することが可能になります。

従来のスペクトラム・アナライザ、シグナル・アナライザでは難しかった一瞬で消えてしまう信号も、RTSA機能を持つMXEをお使いいただくことで、より簡単に見つけることができるため、高速で動く信号や短時間のエミッションがよく起こるレーダーや自動車、無線通信といったアプリケーションに最適です。

MXEのRTSAモードでは、3.6GHz未満では85MHzの帯域幅、3.6GHz以下では40MHzの帯域幅で、リアルタイム解析ができます。また、広帯域にも関わらず広いダイナミックレンジを有し、アンテナを介したデバイスのエミッションをすばやく簡単に解析できます。RTSAは、85MHz帯域幅での測定時には、3.7μ秒より長い信号であれば、100パーセント確実に信号を捕捉することができます。

当社マイクロ波・コミュニケーション事業部プロダクトマネージャーであるNana Amoaは次のように語っています。「MXEのRTSA機能は、EMC試験に最適な適合／診断ツールを提供し続けていく当社の決意を裏付けるものです。研究室でも、現場でも、MXEは高い確度、再現性、信頼性のある測定を持続できる帯域幅を備えています。」

RTSAに含まれる周波数マスクトリガ（FMT）機能は、17.4μ秒より長い信号であれば、確実にトリガをかけられます。また、FMT機能をさらに強化したタイム制限トリガ機能により、異常波形の検出や特定の通信バーストでのトリガを簡単に行うことができます。

RTSA機能は、当社のXシリーズ アナライザ　UXA、PXA、MXAと同様に、既にお持ちのMXE EMIレシーバに後付け可能なオプションです。