ナット部にスーパーエンプラ、ねじ軸と内部循環のボールにステンレス鋼を採用した「レジンナットボールねじ」
2013/06/04
黒田精工(株)
黒田精工では、今までの業界の常識を変える画期的な新商品『レジンナットボールねじ』を開発し、このたび販売を開始した。
一般的なボールねじ(注1)の部品は鋼鉄製であるが、この『レジンナットボールねじ』は、樹脂の中でも機械的特性、耐薬品性などに優れたスーパーエンプラ(PPS樹脂)をナット部に、ねじ軸と内部循環のボールにはステンレス鋼を採用した。
医療機・分析機のような卓上装置に使われる駆動部品は、軽負荷で使用されることが多く、かつ軽量・コンパクト・静音・耐食性・高位置決め精度・低価格であることが要求されている。
これらの装置では従来、低価格なすべりねじ(注2)が用いられてきた。しかし、すべりねじはその伝達効率の悪さからモータが大きくなったり、摩耗による精度低下、潤滑剤の劣化、スティックスリップ現象による”鳴き”と呼ばれる異音等の問題が発生する場合があり、これらの解消が課題であった。
『レジンナットボールねじ』はボールねじ特有の伝達効率の良さから、上記の”鳴き”が起こらず、低速〜高速の全回転域で静音、なめらかな回転を実現し、使用モータの小型化、装置の軽量・コンパクト化、省エネ化が可能となる。また、長期間に亘り摩耗が少なく高い位置決め精度を実現できる。
更には、樹脂製部品を採用したことにより従来の鋼鉄製ボールねじよりも低価格・短納期を実現したことから、医療機・分析機のような軽負荷用途の装置に最適なソリューションとして今回提案するものである。
(注1)ボールねじとは、ナットとねじ軸のねじ部がボールを介し、回転運動を直線運動に変換する機械要素部品のこと。
(注2)すべりねじとは、ナットとねじ軸のねじ部がボールを介さずに直接接触し、回転運動を直動運動に変換する機械要素部品のこと。
一般的なボールねじ(注1)の部品は鋼鉄製であるが、この『レジンナットボールねじ』は、樹脂の中でも機械的特性、耐薬品性などに優れたスーパーエンプラ(PPS樹脂)をナット部に、ねじ軸と内部循環のボールにはステンレス鋼を採用した。
医療機・分析機のような卓上装置に使われる駆動部品は、軽負荷で使用されることが多く、かつ軽量・コンパクト・静音・耐食性・高位置決め精度・低価格であることが要求されている。
これらの装置では従来、低価格なすべりねじ(注2)が用いられてきた。しかし、すべりねじはその伝達効率の悪さからモータが大きくなったり、摩耗による精度低下、潤滑剤の劣化、スティックスリップ現象による”鳴き”と呼ばれる異音等の問題が発生する場合があり、これらの解消が課題であった。
『レジンナットボールねじ』はボールねじ特有の伝達効率の良さから、上記の”鳴き”が起こらず、低速〜高速の全回転域で静音、なめらかな回転を実現し、使用モータの小型化、装置の軽量・コンパクト化、省エネ化が可能となる。また、長期間に亘り摩耗が少なく高い位置決め精度を実現できる。
更には、樹脂製部品を採用したことにより従来の鋼鉄製ボールねじよりも低価格・短納期を実現したことから、医療機・分析機のような軽負荷用途の装置に最適なソリューションとして今回提案するものである。
(注1)ボールねじとは、ナットとねじ軸のねじ部がボールを介し、回転運動を直線運動に変換する機械要素部品のこと。
(注2)すべりねじとは、ナットとねじ軸のねじ部がボールを介さずに直接接触し、回転運動を直動運動に変換する機械要素部品のこと。
