極低温領域で高精度測定、白金測温抵抗体素子を拡販
2011/05/06
エクセリタスノーブルライトジャパン株式会社
ヘレウス株式会社(以下、当社。東京都千代田区二番町5-1、代表取締役社長 土屋淳)は、このほど極低温領域を測定する薄膜型白金測温抵抗体素子(以下、本製品)を日本市場において販売することをお知らせいたします。
本製品は、極低温領域であるマイナス196℃からプラス500℃までを計測する薄膜型の白金測温抵抗体素子です。パラジウム製リード線を有し、金属(白金)の電気抵抗値が温度に対して直線に変化する性質を利用しています。一般的に、高精度を必要とする工業用測温抵抗体として利用されています。
従来の温度センサーの代表的なものとして、熱電対、サーミスタなどがありますが、極低温の測温用では、ヒステリシス現象が大きな問題となっていました。熱電対では、補償導線や冷接点補償回路が必要で、取付けが煩雑でした。また、サーミスタは、温度に対する抵抗値が対数変化するため、一本のセンサーで広範囲の温度を測定することが困難でした。本製品はこのような問題を克服しており、素子同士の互換性もあり、取扱いの良さが特長です。
本製品の再現性は、トリミングで全数調整しています。このため150℃で1,000時間使用後、ドリフトが最大で0.03%という、長期にわたり優れた安定性と高い精度を発揮します。加えて、白金をアルミナ基板に蒸着した素子構造のため、経年変化がほとんどなく、外部からの影響もほとんど受けません。この構造上、高い耐振動性と耐衝撃性があります。また応答性を速めるため、小型な形状を生かして細管構造の工業用組立済みセンサーにも組み込むことができます。この場合、組立済みセンサーに組み込み、測定回路電流が100オーム素子で1ミリアンペア、1,000オーム素子で0.3ミリアンペア以下であれば自己発熱誤差も問題になりません。
当社は、白金測温抵抗体の開発のパイオニアであるドイツのヘレウス社の日本法人として、幅広い使用温度範囲を持ち合わせる商品ラインアップを取り揃えることで、お客様に適切な温度計測のソリューションを提供しています。さらに、極低温領域でも高精度な測温を可能にする本製品を、今後宇宙関連、極低温研究機関、そして液体窒素取扱い機関など、幅広い応用が期待できるため、工業用温度計メーカー・温度装置メーカーなどへ拡販を図る予定です。
【参考資料】
主な仕様
公称抵抗値:0℃で100オーム・1,000オーム
温度範囲:マイナス196℃からプラス150℃(一品種500℃)
温度係数:TCR=3,850ppm/K
自己発熱係数:0℃で0.3K/mW (タイプC220の場合)
主な用途
航空宇宙
超伝導応用研究
化学プラント
発電所
分析装置
その他、液体窒素取扱機関など
ヘレウス・ホールディング社
(日本法人:ヘレウス株式会社 www.heraeus.co.jp)
ドイツ、ハーナウ市を拠点とするヘレウス・ホールディング社は、155年の歴史を有するグローバル・リーディングカンパニーの1社です。高温技術を駆使した貴金属の素材、工業用センサー、生体材料、医療用品、デンタルケア製品、石英ガラス、そして特殊光源をお客様に提供しています。世界に110以上の子会社と関連会社、12,300人以上の従業員数を有します。2009年には、製品売上高約26億ユーロ、貴金属による売上を約136億ユーロ計上しています。詳しくは当社のホームページwww.heraeus.comをご覧下さい。
本製品に関するお問い合わせ先
ヘレウス株式会社
コーポレートコミュニケーションズ
〒102-0084 東京都千代田区二番町5-1 住友不動産麹町ビル7階
電話番号: 03-5215-3922 / ファックス番号: 03-5215-3910
E-mail: info.hkk@heraeus.com / URL: http://www.heraeus.co.jp
本製品は、極低温領域であるマイナス196℃からプラス500℃までを計測する薄膜型の白金測温抵抗体素子です。パラジウム製リード線を有し、金属(白金)の電気抵抗値が温度に対して直線に変化する性質を利用しています。一般的に、高精度を必要とする工業用測温抵抗体として利用されています。
従来の温度センサーの代表的なものとして、熱電対、サーミスタなどがありますが、極低温の測温用では、ヒステリシス現象が大きな問題となっていました。熱電対では、補償導線や冷接点補償回路が必要で、取付けが煩雑でした。また、サーミスタは、温度に対する抵抗値が対数変化するため、一本のセンサーで広範囲の温度を測定することが困難でした。本製品はこのような問題を克服しており、素子同士の互換性もあり、取扱いの良さが特長です。
本製品の再現性は、トリミングで全数調整しています。このため150℃で1,000時間使用後、ドリフトが最大で0.03%という、長期にわたり優れた安定性と高い精度を発揮します。加えて、白金をアルミナ基板に蒸着した素子構造のため、経年変化がほとんどなく、外部からの影響もほとんど受けません。この構造上、高い耐振動性と耐衝撃性があります。また応答性を速めるため、小型な形状を生かして細管構造の工業用組立済みセンサーにも組み込むことができます。この場合、組立済みセンサーに組み込み、測定回路電流が100オーム素子で1ミリアンペア、1,000オーム素子で0.3ミリアンペア以下であれば自己発熱誤差も問題になりません。
当社は、白金測温抵抗体の開発のパイオニアであるドイツのヘレウス社の日本法人として、幅広い使用温度範囲を持ち合わせる商品ラインアップを取り揃えることで、お客様に適切な温度計測のソリューションを提供しています。さらに、極低温領域でも高精度な測温を可能にする本製品を、今後宇宙関連、極低温研究機関、そして液体窒素取扱い機関など、幅広い応用が期待できるため、工業用温度計メーカー・温度装置メーカーなどへ拡販を図る予定です。
【参考資料】
主な仕様
公称抵抗値:0℃で100オーム・1,000オーム
温度範囲:マイナス196℃からプラス150℃(一品種500℃)
温度係数:TCR=3,850ppm/K
自己発熱係数:0℃で0.3K/mW (タイプC220の場合)
主な用途
航空宇宙
超伝導応用研究
化学プラント
発電所
分析装置
その他、液体窒素取扱機関など
ヘレウス・ホールディング社
(日本法人:ヘレウス株式会社 www.heraeus.co.jp)
ドイツ、ハーナウ市を拠点とするヘレウス・ホールディング社は、155年の歴史を有するグローバル・リーディングカンパニーの1社です。高温技術を駆使した貴金属の素材、工業用センサー、生体材料、医療用品、デンタルケア製品、石英ガラス、そして特殊光源をお客様に提供しています。世界に110以上の子会社と関連会社、12,300人以上の従業員数を有します。2009年には、製品売上高約26億ユーロ、貴金属による売上を約136億ユーロ計上しています。詳しくは当社のホームページwww.heraeus.comをご覧下さい。
本製品に関するお問い合わせ先
ヘレウス株式会社
コーポレートコミュニケーションズ
〒102-0084 東京都千代田区二番町5-1 住友不動産麹町ビル7階
電話番号: 03-5215-3922 / ファックス番号: 03-5215-3910
E-mail: info.hkk@heraeus.com / URL: http://www.heraeus.co.jp
