～波長可変レーザ光源が波長依存性損失測定の確度と試験効率の向上を実現～

東京、2015年4月7日発 –キーサイト・テクノロジー合同会社（職務執行者社長：梅島 正明、本社：東京都八王子市高倉町9番1号）は、8164Bライトウェーブ・メジャメント・システムの新しいモジュール、81606A波長可変レーザ光源を発表します。この新しいモジュール81606Aは、フルスピード、双方向掃引時においても、1ピコメートル以下の波長再現性とクラス最高の波長確度を備えています。このような機能性に優れる81606Aを用いれば、要求が厳しいデバイスのデザイン確認が容易になり、デバイス1台あたりのテストコストを削減できます。さらに、波長選択デバイスの自動調整にかかる時間も短縮できるため、テストエンジニアがより効率よくデバイスを検証できるようになります。

波長可変レーザ光源は、光パワーメータおよび光偏波コントローラと組み合わせ、再構成可能な光ファイバネットワークで使用されるマルチプレクサ／デマルチプレクサ、チャネルインタリーバ、波長選択スイッチのフィルタースロープ、アイソレーション、偏波依存性、挿入損失や反射率の測定で使用されています。今日の高速・広帯域変調信号が伝送する経路に沿い挿入されている複数のROADMのフィルタ特性は複雑な特性を有しており、コンポーネントメーカーが理想的な経路仕様に適合させることを難しくしています。そのため、測定の不確かさを取り除くことが最も重要です。

81606A波長可変レーザ光源は、10年以上にわたり業界標準となっている81600Bから大幅に機能を拡張し、光コンポーネントメーカーのニーズである効率的なテストと優れたテストマージンに対応しています。81606A波長可変レーザには以下の特長があります。

・新しいキャビティとレーザ・モジュール設計により、信号パワーの増加と自然放射の抑制が可能になり、15dBを超えるダイナミックレンジを実現
・新しい波長基準ユニットにより、リアルタイムトラッキング速度と分解能が向上し、絶対確度を4倍改善
・フィードバック制御と駆動方法の最適化により、仕様値のダイナミック確度に影響を与えることなく、掃引速度を40倍高速化

波長可変レーザの掃引における約20年の経験と最新の開発成果により、81606Aは最高の信頼性と長期安定度を実現しています。また、現行の81600BのコマンドおよびN7700Aフォトニック・アプリケーション・スイートとの互換性があり、81600Bから81606Aへの移行や拡張も容易におこなえます。

当社デジタル・フォトニック事業部のマーケティングマネージャーであるJoachim Peerlingsは次のように語っています。「お客様はコンポーネント開発のデザイン検証時には、測定後ただちに信頼性の高い検証結果を得ることを望んでいます。81606A波長可変レーザ光源は、このようなお客様のニーズを念頭に設計しました。革新的な自律的波長基準ユニットと新しいキャビティデザインは、測定確度、ダイナミックレンジ、テスト時間を改善すると同時に、最高の長期安定度とコストパフォーマンスを実現しています。」