～最新のソフトウェアリリースで、LTE-Aテストの課題に対応～

　・ 新しいUXMリリースにより4x4 MIMOのデータ・スループット・テストが可能
　・ UXMにTM9および空間チャネルモデルが追加され、デバイス性能を現実的な条件で検証可能

東京、2016年1月7日発 –キーサイト・テクノロジー合同会社（職務執行者社長：チエ ジュン、本社：東京都八王子市高倉町9番1号）は、UXMの新しいダウンリンク4x4 MIMO機能により、わずか2つのコンポーネントキャリアでカテゴリ12のデータレート検証に成功しました。 キーサイトの実証実験では、2つの20 MHzコンポーネントキャリア、64 QAMダウンリンク変調、4x4ダウンリンクMIMO技術を用い、UXMワイヤレステストセット2台を接続し、600 Mbpsのダウンリンクレートを検証しました。

UXMワイヤレステストセットは、LTEおよびLTE-Advanced以降の機能試験とRFの試験が可能な一体型のシグナリング試験セットです。UXMは、マルチセル、ダウンリンク／アップリンク・キャリア・アグリゲーション、内蔵フェージングをサポートしており、高い信頼性でデザインの完成度を評価することができます。

当社のモバイル・ブロードバンド・オペレーション担当ジェネラルマネージャーであるSatish Dhanasekaranは、次のように語っています。「UXMのパワフルなプラットフォームは、4x4を超える高次MIMOのほか、LTE-Advancedの能力を活用するために必要な、高度な変調方式とマルチキャリア技術も処理できるように設計されています。 当社では、検証エンジニアが最先端のデバイスをより短時間で市場に投入できるよう、引き続き新しいテスト機能を迅速に提供し続けてまいります。」

最新のUXMリリースには、4x4 DL MIMOのほか、Transmission Mode 9 (TM9)への対応も含まれています。 TM9（3GPP仕様のRelease 10で導入）は、マルチアンテナとビームフォーミングを活用できるように設計されており、干渉管理の向上を可能にします。

さらに、キーサイトはUXMの内蔵チャネルエミュレーション機能が大幅に拡張したことも発表します。この機能拡張により、空間チャネルモデル（UMiとUMa）が追加され追加される、より現実的な条件でデバイスの性能を評価／検証できるようになります。

当社のモバイル・ブロードバンド・オペレーション担当マーケティングマネージャーであるGarrett Leesは次のように語っています。「これらのアップグレードによってUXMに内蔵されるチャネルエミュレーターは、現時点で市販されているワンボックステスターで最も優れています。 これにより、次世代デバイスの市場投入の任務を負うエンジニアにとって、UXMがさらに実用的なツールになります。」

複数の送受信アンテナを使用するMIMO技術は、データレートの高速化、容量の増加、セルエッジでの性能の向上を実現することができます。 LTEシステムの2x2 MIMOを基礎とするLTE-Advancedでは、送受信アンテナの数が増加し、ダウンリンクで8x8、アップリンクで4x4のMIMO構成まで可能となりました。 高次MIMOをキャリアアグリゲーションや高度な変調方式と組み合わせると、モバイル通信が確実に向上します。