■使い勝手のよいオンボードFPGAにより、プログラミングにかかる工数を削減。FPGAの性能をフルに活用しながら、テストのカスタマイズと効率化が可能
■複雑なマルチチャネル構成でも、高精度のタイミングと同期により、位相コヒーレントを実現
■業界初のPXIモジュール型オシロスコープは、最大1GHzの帯域幅を提供


東京、2017年2月23日発–キーサイト・テクノロジー合同会社(職務執行者社長：チエ　ジュン、本社：東京都八王子市高倉町9番1号)(NYSE:KEYS)は、新しいPXIeモジュール型計測器10機種を発表します。カスタマイズ可能なFPGAを内蔵した任意波形発生器(AWG)およびデジタイザを6機種、高度に同期可能な3つのIQチャネルを備えた新しい任意波形発生器(AWG)1機種と、業界初の真のPXIオシロスコープ3機種が含まれます。

新しいPXIモジュール型のM3000Aシリーズ FPGA搭載任意波形発生器とデジタイザは、計測器内蔵FPGAにカスタムアルゴリズムをいれることができます。専用のグラフィカルユーザーインターフェイスを用いたFPGAデザイン環境により、FPGAの性能とスピードを最大限に生かしながら、最新のテクノロジー、研究、デザインに必要なカスタマイズを簡単に行えます。M3000AシリーズのAWGとデジタイザは、リアルタイムのシーケンス設定と高精度なマルチチャネル／マルチモジュールの同期ができ、マルチユーザー・ビームフォーミング・テクノロジーや量子計算など、高度なマルチチャネルアプリケーションにも対応します。

M9336A PXIe IQ任意波形発生器には、独立または同期された複数の信号出力があり、広帯域通信システム用のデジタル変調波形とレーダー／衛星テスト用の高分解能波形の作成に最適です。M9336Aは、16ビットの分解能、最大1GHzの変調帯域幅、利得／オフセット／スキューの個別チャネル制御など、優れた性能をシングルスロットPXIeモジュールで提供します。エンジニアは、Signal Studio、MATLAB、Waveform Creator、またはその他のツールを使用して、AWG用の業界標準のカスタム波形を作成し、複数のアプリケーション開発環境を簡単に統合することができます。

M9243A PXIeオシロスコープは、キーサイトのInfiniiVisionオシロスコープテクノロジーをPXIに採用した業界初の真のオシロスコープです。1,000,000波形／秒の波形更新速度と高度なプローブ技術により、これまでのPXIデジタイザでは見逃すおそれがあるランダム信号や間欠的な信号をトラブルシューティングすることができます。さらに、カーソルとマーカー、アドバンスドトリガ機能、波形アベレージング、マスク、および31の選択可能な測定機能が搭載されています。オシロスコープを89600 VSAソフトウェアと組み合わせると、エンジニアは1GHz帯域幅を使って複雑なIQ波形の復調と評価を行えるようになります。

これらの新しいPXIeモジュール型計測器により、最新の5Gおよび航空宇宙／防衛広帯域テクノロジーの評価を可能にする最大1GHz帯域幅を提供し、複雑なベースバンドIQ信号の作成と解析も実現します。

当社の5GプログラムマネージャーであるRoger Nicholsは次のように語っています。「研究に携わるエンジニアは、常にテクノロジーを前進させ、性能をさらに向上する方法を模索しています。当社のコストパフォーマンスが高く、新しいPXIeソリューションは、その実現に必要な性能だけでなく、柔軟性も備えています。これまでとは比較にならないほど簡単に、リアルタイムの信号作成と処理方法をカスタマイズできるようになります。」

これらの製品は、キーサイトの迅速な修理、業界最高の校正、モジュール交換修理、標準5年保証により、稼働時間を最大化し、全体の維持コストを低減できます。