機械設備にCC-Link協会の機能安全に関連する規格を実装させるソフトウェア開発環境をリリース
2017/07/26
図研エルミック(株)
図研エルミック株式会社(本社:神奈川県横浜市、以下 図研エルミック)は、機械設備に安全性を向上する制御機能を持たせ、作業者や資産を守ることを目的とした機能安全規格に対応した機械類を、FAネットワーク上で相互に通信させるためのソフトウェア開発環境「Ze-PRO CC-Link IE Safety SDK」の販売を、8月より開始します。
本製品は、三菱電機株式会社が開発したCC-Link IEフィールドネットワーク安全プロトコルスタックを活用した、業界初となるCC-Link IE Safety対応機能安全通信用ミドルウェアを中心に構成されます。
<機能安全と機能安全設計の効率化>
工場などの産業分野における人や資産の安全性の向上は、防護柵や警備員の配置といった物理的な方策から、コンピューター制御による機械設備自身のリスク低減という方策へ、また、故障しない機械の設計から故障しても人や資産に危害が及ぶことを防ぐという考えへと変わりつつあります。機能安全はこのような背景から欧州から始まった概念で、ISOやIECによる国際的な標準規格化も進んでいます。日本国内でも、厚生労働省が機能安全を活用した機械等の安全確保を推進しています。
「Ze-PRO CC-Link IE Safety SDK」は、機能安全を考慮したフィールドネットワーク規格の一つである「CC-Link IE Safety」に準拠したFAネットワーク経由で、製造に関する情報とともに機能安全に関する情報をやりとりするための通信処理部をミドルウェア化し、さらにドライバーとアプリケーションプログラムそれぞれのサンプルを付加したソフトウェア開発環境です。機能安全を活用した機械等の安全確保を推進するには、機器単独の機能安全だけでなく、装置間の安全対策が必須であり、さらに、スマートファクトリーとも呼ばれる製造情報の見える化、工場・装置間の協調を進めるには、機能安全通信への対応が求められます。
例えばロボットアームや産業用センサーを開発する場合、開発者は機能安全を満たすよう開発しますが、さらにそれらの機器をCC-Link IE Safetyを通じてPLCとやりとりすることで、作業工程において広範囲に安全性を向上することができます(図)。
一方で、通信部分には機能安全やCC-Linkに関する専門知識が求められます。「Ze-PRO CC-Link IE Safety SDK」を活用することで設計作業を効率化し、自社製品のコア機能の開発に集中することができます。
図研エルミックでは、開発環境に加え、機能安全に関するセミナーやコンサルティング、また機能安全機器の開発をパートナー各社と共にサービスとして提供します。
<安全性の認証>
機能安全機能は、通信部を含めたシステムの信頼性や安全性のレベルが証明される、国際機能安全基準に基づいた認証システムがあります。図研エルミックでは、ユーザーの必要に応じ、機能安全機器認証代行サポートサービスまで提供し、法規制への対応が求められる設計者を全面的にサポートします。
<製品情報>
「Ze-PRO CC-Link IE Safety SDK」は、主に工作機械や産業ロボット、センサー、アクチュエータの各メーカーでの使用を想定しており、価格は350万円からです。
なお図研エルミックは、2017年8月24日と29日にそれぞれ東京、大阪で開催される「産業オープンネット展2017」に「Ze-PRO CC-Link IE Safety SDK」を出展し、同展示会で技術セミナーと製品デモを実施する予定です。
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本製品は、三菱電機株式会社が開発したCC-Link IEフィールドネットワーク安全プロトコルスタックを活用した、業界初となるCC-Link IE Safety対応機能安全通信用ミドルウェアを中心に構成されます。
<機能安全と機能安全設計の効率化>
工場などの産業分野における人や資産の安全性の向上は、防護柵や警備員の配置といった物理的な方策から、コンピューター制御による機械設備自身のリスク低減という方策へ、また、故障しない機械の設計から故障しても人や資産に危害が及ぶことを防ぐという考えへと変わりつつあります。機能安全はこのような背景から欧州から始まった概念で、ISOやIECによる国際的な標準規格化も進んでいます。日本国内でも、厚生労働省が機能安全を活用した機械等の安全確保を推進しています。
「Ze-PRO CC-Link IE Safety SDK」は、機能安全を考慮したフィールドネットワーク規格の一つである「CC-Link IE Safety」に準拠したFAネットワーク経由で、製造に関する情報とともに機能安全に関する情報をやりとりするための通信処理部をミドルウェア化し、さらにドライバーとアプリケーションプログラムそれぞれのサンプルを付加したソフトウェア開発環境です。機能安全を活用した機械等の安全確保を推進するには、機器単独の機能安全だけでなく、装置間の安全対策が必須であり、さらに、スマートファクトリーとも呼ばれる製造情報の見える化、工場・装置間の協調を進めるには、機能安全通信への対応が求められます。
例えばロボットアームや産業用センサーを開発する場合、開発者は機能安全を満たすよう開発しますが、さらにそれらの機器をCC-Link IE Safetyを通じてPLCとやりとりすることで、作業工程において広範囲に安全性を向上することができます(図)。
一方で、通信部分には機能安全やCC-Linkに関する専門知識が求められます。「Ze-PRO CC-Link IE Safety SDK」を活用することで設計作業を効率化し、自社製品のコア機能の開発に集中することができます。
図研エルミックでは、開発環境に加え、機能安全に関するセミナーやコンサルティング、また機能安全機器の開発をパートナー各社と共にサービスとして提供します。
<安全性の認証>
機能安全機能は、通信部を含めたシステムの信頼性や安全性のレベルが証明される、国際機能安全基準に基づいた認証システムがあります。図研エルミックでは、ユーザーの必要に応じ、機能安全機器認証代行サポートサービスまで提供し、法規制への対応が求められる設計者を全面的にサポートします。
<製品情報>
「Ze-PRO CC-Link IE Safety SDK」は、主に工作機械や産業ロボット、センサー、アクチュエータの各メーカーでの使用を想定しており、価格は350万円からです。
なお図研エルミックは、2017年8月24日と29日にそれぞれ東京、大阪で開催される「産業オープンネット展2017」に「Ze-PRO CC-Link IE Safety SDK」を出展し、同展示会で技術セミナーと製品デモを実施する予定です。
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