～電気的に絶縁された最新世代の軸受によって、高湿環境下でも安定した絶縁性能を提供～

2017年5月8日、スウェーデン、ヨーテボリ: SKFのINSOCOAT軸受は、側面や内輪内径面に電気絶縁被膜 (プラズマ溶射による酸化アルミニウムのコーティング) を施しています。自然吸湿性のあるこの被膜は、水および水分の電導効果を防止するために樹脂で密封されています。

INSOCOAT軸受は特に産業用電気モーター、トラクションモーター、発電機のような回転電気機械用として設計・製造されています。回転子から軸受を経由して機枠へ電流が流れると、軸受の転がり接触面の進行性電食の原因となり、最終的には早期不具合につながります。INSOCOAT軸受はこのような電流から軸受を保護します。

SKFはプラズマ溶射によるコーティング工程の改善ならびにセラミック層の最適化を導入したことで、INSOCOAT製品群の全製品について、この優れた絶縁被膜を標準仕様として納品できることとなりました。

現在のINSOCOAT軸受は3000V DCの電圧に耐えることができ、軸受を通過する迷走電流に起因する電気機械の問題の多くに対応します。

また、アップグレードされた耐湿被膜によって、高湿度環境に対する保護力が向上しています。使用開始前から軸受の絶縁特性が損なわれることさえあるこのような環境において、INSOCOAT軸受は輸送・取扱においても極めて高い堅牢性を持っています。

INSOCOATは1つのソリューションとして軸受と絶縁の両方を提供します。つまり、軸やハウジングの絶縁措置といったその他の技術と比較した場合、著しく低い総所有コストで電食を防止します。

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