(新製品)木工機械を簡素化するSKF超精密軸受
2016/03/25
日本エスケイエフ株式会社
2016年6月23日、スウェーデン、ヨーテボリ:工作機械のモーター内蔵スピンドルに使用される軸受は、高速性と精密性を強く求められています。木工機械や他の「軟らかい」材料を扱う産業にとっても、高速性能と精密さは重要な要因です。
また、市場がグローバル化する中で、生産性、効率性や競合各社のプレッシャーが加わり、モーター内蔵スピンドル用軸受を購入する際には、コストを上げずに品質を向上できる方法が切望されています。
SKFは長年にわたり、世界有数の木工機械向けモーター内蔵スピンドルメーカーであるHSD社の主要サプライヤーとして軸受を納めています。そして、今回、同社や業界全体の要求を満たすために、新しい軸受シリーズの開発に至りました。イタリア、ペーザロに所在するHSD社 (名前はhigh speed developmentの略) は、軽量アプリケーション向けモーター内蔵スピンドルの世界市場の60パーセントを占めており、業界基準の一つとなっています。
1992年にHSD社が創業して以来、同社とSKFは協力してきました。SKFはHSD社のスピンドルだけでなく、ボーリングヘッド、五軸ヘッドおよび先端アタッチメントを含む製品群に対しても軸受を提供しています。HSD社は当初より、SKF製品の品質と技術サポートについての評判、更にSKF超精密軸受の幅広い種類と深さに非常に興味を示しました。
そして2012年、SKFイタリアの工作機械部門、営業マネージャーMario MattiaとアカウントマネージャーMassimo Sandriの両名は、HSD社のマネージャー陣と、特に木工機械分野のスピンドル向けで新しい優位性のある軸受の必要条件を定義しました。「私達の課題は、異なる顧客の要望を満たす規格品を開発することでした。そして、これは困難な課題ということを実感しました。」とMattiaは述べています。またSKFは、他のお客様の技術部門からも話を聞くことで、本製品の採用が見込まれるスピンドルに関して、重要な要望を明確にすることができました。次の6ヶ月は、社内開発と試験に専念しました。
2013年までに、SKFはHSD社に試作品を供給できる状態になりました。「HSD社が試作品の試験結果に完全に納得したということは、我々の開発が適切であったと言えます。」 とMattiaは満足を以て報告しています。2014年半ばには、SKFは軸受シリーズの供給を行っており、年末にはHSD社と18ヶ月の契約を締結しました。
そしてここに、SKFは木工機械向けS70..Wシリーズのシール付き超精密ハイブリッドアンギュラ玉軸受を開発しました。「顧客ニーズを聞いたことで、18°の接触角度が最適化ソリューションだと気付きました。」 とSandriは述べています。
この軸受は、正確な与圧を提供するよう組込み前にはゼロ与圧の設計で、内径25~55 mmの範囲で利用可能です。さらに、最適化された特許取得済みのPEEK保持器により、特に低から中速時の騒音や振動を低減します。これにより低、中速における非常に高い安定性と、超高速 (速度係数 n dm = 160万) に対応する能力とを組み合わせています。「結果として、お客様からより良く運転する製品だと認識してもらえます。」とMattiaは指摘しています。
これらのハイブリッド軸受の転動体はセラミック製、軌道輪は軸受鋼製で、優れた高速性能、高い剛性、省エネルギー、摩擦熱の低減、遠心力と慣性力の低減を特徴とします。また、起動と停止が高速で行われる状況で、損傷が発生する可能性を低減します。
この軸受は、両側に非接触シールが付き、品質の高いグリースが封入されています。これらのシール付き軸受は、SKFの工場において厳格な環境下で適切な量の高品質グリースが充填されています。シールにより内部の潤滑剤を保持しているため、お客様は給脂することなくすぐに軸受を使用することができます。そのため、素早い組込みが可能です。さらに、異物や不純物の混入の可能性を防ぎます。このシール付き超精密ハイブリッドアンギュラ玉軸受は非常に高い評価を受けており、以前はシール付き軸受の使用を考えていなかったお客様にもお使いいただいています。本製品は、1箱15個入りの特殊梱包です。取扱いの手間と在庫管理が減り、サプライヤーにとってもお客様にとってもより容易な物流になります。
SKF S 70 ..Wシリーズの市場の反応はとても前向きなものです。「SKFでは、現場でのスピンドルアプリケーションに対して増え続けている要求を認識しています。これを念頭に置き、私達はこの新しいコスト効率の良い軸受シリーズを開発しました。この製品は、高速性能と共に低騒音・低振動レベルを提供します。」と Sandiは強調します。
これからも、SKFとHSD社は高速性および精密性の追求を継続していきます。さらに両社は、SKFの軸受を使いHSDスピンドルを知能化するという話し合いを始めました。
【お問い合わせ先】
日本エスケイエフ株式会社
マーケティング部
URL:www.skf.jp
TEL:045-478-2700
また、市場がグローバル化する中で、生産性、効率性や競合各社のプレッシャーが加わり、モーター内蔵スピンドル用軸受を購入する際には、コストを上げずに品質を向上できる方法が切望されています。
SKFは長年にわたり、世界有数の木工機械向けモーター内蔵スピンドルメーカーであるHSD社の主要サプライヤーとして軸受を納めています。そして、今回、同社や業界全体の要求を満たすために、新しい軸受シリーズの開発に至りました。イタリア、ペーザロに所在するHSD社 (名前はhigh speed developmentの略) は、軽量アプリケーション向けモーター内蔵スピンドルの世界市場の60パーセントを占めており、業界基準の一つとなっています。
1992年にHSD社が創業して以来、同社とSKFは協力してきました。SKFはHSD社のスピンドルだけでなく、ボーリングヘッド、五軸ヘッドおよび先端アタッチメントを含む製品群に対しても軸受を提供しています。HSD社は当初より、SKF製品の品質と技術サポートについての評判、更にSKF超精密軸受の幅広い種類と深さに非常に興味を示しました。
そして2012年、SKFイタリアの工作機械部門、営業マネージャーMario MattiaとアカウントマネージャーMassimo Sandriの両名は、HSD社のマネージャー陣と、特に木工機械分野のスピンドル向けで新しい優位性のある軸受の必要条件を定義しました。「私達の課題は、異なる顧客の要望を満たす規格品を開発することでした。そして、これは困難な課題ということを実感しました。」とMattiaは述べています。またSKFは、他のお客様の技術部門からも話を聞くことで、本製品の採用が見込まれるスピンドルに関して、重要な要望を明確にすることができました。次の6ヶ月は、社内開発と試験に専念しました。
2013年までに、SKFはHSD社に試作品を供給できる状態になりました。「HSD社が試作品の試験結果に完全に納得したということは、我々の開発が適切であったと言えます。」 とMattiaは満足を以て報告しています。2014年半ばには、SKFは軸受シリーズの供給を行っており、年末にはHSD社と18ヶ月の契約を締結しました。
そしてここに、SKFは木工機械向けS70..Wシリーズのシール付き超精密ハイブリッドアンギュラ玉軸受を開発しました。「顧客ニーズを聞いたことで、18°の接触角度が最適化ソリューションだと気付きました。」 とSandriは述べています。
この軸受は、正確な与圧を提供するよう組込み前にはゼロ与圧の設計で、内径25~55 mmの範囲で利用可能です。さらに、最適化された特許取得済みのPEEK保持器により、特に低から中速時の騒音や振動を低減します。これにより低、中速における非常に高い安定性と、超高速 (速度係数 n dm = 160万) に対応する能力とを組み合わせています。「結果として、お客様からより良く運転する製品だと認識してもらえます。」とMattiaは指摘しています。
これらのハイブリッド軸受の転動体はセラミック製、軌道輪は軸受鋼製で、優れた高速性能、高い剛性、省エネルギー、摩擦熱の低減、遠心力と慣性力の低減を特徴とします。また、起動と停止が高速で行われる状況で、損傷が発生する可能性を低減します。
この軸受は、両側に非接触シールが付き、品質の高いグリースが封入されています。これらのシール付き軸受は、SKFの工場において厳格な環境下で適切な量の高品質グリースが充填されています。シールにより内部の潤滑剤を保持しているため、お客様は給脂することなくすぐに軸受を使用することができます。そのため、素早い組込みが可能です。さらに、異物や不純物の混入の可能性を防ぎます。このシール付き超精密ハイブリッドアンギュラ玉軸受は非常に高い評価を受けており、以前はシール付き軸受の使用を考えていなかったお客様にもお使いいただいています。本製品は、1箱15個入りの特殊梱包です。取扱いの手間と在庫管理が減り、サプライヤーにとってもお客様にとってもより容易な物流になります。
SKF S 70 ..Wシリーズの市場の反応はとても前向きなものです。「SKFでは、現場でのスピンドルアプリケーションに対して増え続けている要求を認識しています。これを念頭に置き、私達はこの新しいコスト効率の良い軸受シリーズを開発しました。この製品は、高速性能と共に低騒音・低振動レベルを提供します。」と Sandiは強調します。
これからも、SKFとHSD社は高速性および精密性の追求を継続していきます。さらに両社は、SKFの軸受を使いHSDスピンドルを知能化するという話し合いを始めました。
【お問い合わせ先】
日本エスケイエフ株式会社
マーケティング部
URL:www.skf.jp
TEL:045-478-2700
