～5G基地局、ハンドセット、RFコンポーネント、チップセット、アンテナ設計者が、VerizonおよびKTの5G規格に準拠した5Gシステム、フェーズド・アレイ・アンテナの設計が可能～

■ソフトウェアにより、FCCスペクトル放射ルールの遵守が可能
■VerizonおよびKTの5G規格準拠の28GHz ミリ波チャネルの基地局とハンドセット間のフェーズドアレイハイブリッドビームフォーミングを検証

キーサイト・テクノロジー合同会社(職務執行者社長：チエ ジュン、本社：東京都八王子市高倉町9番1号)は、SystemVue エレクトロニック・システム・レベル(ESL)ソフトウェアの最新リリースを発表しました。フェーズド・アレイ・アンテナやその他、独自の5G機能を備える当社EDAソフトウェアSystemVue 2017が、業界初となる5G設計と検証プロセスを提供します。

SystemVueはシステム設計と検証のためのシミュレーションプラットフォームで、既存のベースバンド、RFおよびチャネルモデルを組み合わせて、システム全体の評価を行うことができます。 SystemVue 2017により、設計者は5Gモバイル・ネットワークのフェーズド・アレイ・アンテナを正確に設計できるようになります。

市販されている他のツールとは異なり、位相シフタやアッテネータのSパラメータ、あるいはアンプやミキサのXパラメータ／Sysパラメータを用いてRFブロックの影響を考慮することができます。この機能により、RFブロックの影響を受けたスプリアス相互変調信号を含む放射パターンを確認できます。この情報は予定外の放射パターンによる他のアンテナへの干渉を回避し、FCCスペクトル放射ルールに準拠するのに役立ちます。

SystemVue 2017は、市販されている他の5G EDAソリューションでは不可能な機能を追加しています。このソフトウェアにより、設計者は5G準拠のリファレンスデザインを作成し、100 GHzまでのミリ波チャネルでハイブリッドRFデジタルビームフォーミングを検証することができます。VerizonおよびKT 5G無線規格、RFフェーズドアレイおよびマルチアンテナダイバーシティビームフォーミングもサポートしています。 VerizonおよびKTの5Gライブラリは、設計書がプレ5G(pre-5G)および5G-NR(5G New Radio)の規格に準拠した開発や5G市場に向け効率的な立ち上げを可能にします。

当社のDesign Engineer Softwareのマーケティング＆プランニングマネージャーであるCharles Plottは次のように述べています。「キーサイトは、無線通信の研究開発に向けて、最も広範囲なデザインとテストソリューションを提供しています。 SystemVue 2017の新しい5Gの機能は、長年にわたるソリューションの成果だけでなく、第5世代無線通信の導入を加速するために成し遂げてきたイノベーションの代表例です。」

■その他のソフトウェアの機能拡張
SystemVue 2017では、新しい規格に準拠した早期の製品開発を可能にする以下のオプションも提供しています
・独自の歩行者チャネルモデルを備えたオートモーティブレーダーライブラリ
・NB-IoT仕様を追加したLTE-Advancedベースバンド検証ライブラリ
・より高速なWi-Fiネットワーク設計のための802.11ax規格を追加したWLANベースバンド検証ライブラリ