～30Vまでのアプリケーションにおいて、テスト開発時間とコスト削減が可能に～

東京、2014年11月12日発– キーサイト・テクノロジー合同会社(職務執行者社長：梅島 正明、本社：東京都八王子市高倉町9番1号)は、PXIベースの16チャネル、シングルスロット・ユニポーラ・ダイナミックD／Aコンバータ(DAC)、M9188Aを発表します。M9188Aは、＋30Vまでの代表的な波形を供給できるため、テスト開発時間とコスト削減を可能にします。

現在、自動車には多くの電子制御ユニット(ECU)が搭載されており、機能試験に必要なアナログ疑似信号の作成・出力にD／Aコンバータが使用されています。既存のD／Aコンバータの最大出力は10V～20Vであったため、お客様は車載ECU機器に必要な電圧に合わせて、電圧を上昇させるために信号調整回路等の外付け基盤の設計／開発が必要でした。M9188Aでは最大出力30 Vを実現し、＋30V以下のアプリケーションにおいてテスト環境の開発時間を大幅に短縮できます。

また、M9188Aは、＋20mAまでのDC、パルス波形などの可変電流源としても使用可能なため、電流源信号が必要なアプリケーション・テストでも、電流トランスやソース／メジャメント・ユニットを追加する必要がありません。その結果、設備投資を抑えることが可能になります。

さらに、M9188Aでは、チャネルごとに出力切断スイッチがあるため、外部信号源からの意図しない信号による測定対象物の損傷を防いだり、使用時間を伸ばしたりすることができます。

M9188Aには1チャネルあたり1MBのメモリがあり、サンプリング周期2μs～512μs、更新速度は最大500kSa／sで波形を出力できるため、一般的な任意波形発生器と同様にご利用いただけます。

M9188Aは、キーサイトのTS-8989 PXIファンクション・テスト・システムをはじめとする自動車エレクトロニクス・ファンクション・テスト・システムやPXIテスト・ソリューション、一般的なPXIシャーシに組み込みご使用いただけます。また、M9188Aは以下の機能試験に最適です。

・車載用デバイスのエレクトロニクス・テスト
・メカトロニクス・テスト
・アイソレートされたバイアス・チャネルが必要な機能試験装置

詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.keysight.co.jp/find/m9188a