東京、2015年3月18日発 –キーサイト・テクノロジー合同会社（職務執行者社長：梅島 正明、本社：東京都八王子市高倉町9番1号）はN7608Bカスタム変調用Signal Studioソフトウェアを発表します。新しいソフトウェアは、次世代移動体通信（5G）アプリケーション向けのカスタム波形を簡単に作成できるため、研究開発にかかる時間を短縮できます。5Gの初期段階の研究では、新しい波形、周波数バンドおよび帯域幅の調査を柔軟性高く行う必要があります。

　カスタム変調用Signal Studioは、 FBMC（Filter Bank Multi Carrier）やカスタムOFDM構成およびI/Q構成などが変更可能な最新5G候補波形の作成に必要な柔軟性を備えたツールです。N7608Bは、当社の信号発生器および任意波形発生器(AWG)との接続性があり、次世代通信システムの設計／開発における正確な評価も可能です。

　当社マイクロ波・コミュニケーション事業部マーケティングマネージャーであるSatish Dhanasekaranは次のように語っています。「業界をリードするデザインとテストツールのラインナップに、機能拡張したカスタム変調用Signal Studio が加わりました。これにより、5Gワイヤレスおよび衛星アプリケーション向けの通信システム開発をより強力にサポートすることができます。簡単にカスタム変調信号を作成できるSignal Studioは、次世代の通信方式を検討する場合において、短時間でより多くの候補信号を試すことができ、お客様は合理的に開発を進められます。」

新しいカスタム変調用Signal Studioは、航空宇宙／防衛アプリケーションでも有益です。このようなアプリケーションでは、民生用の市販テスト機器の多くが直接サポートしていないカスタム波形や専用波形が使われています。Signal Studioには、これらのアプリケーション用として、デジタルビデオ（例えば、DVB-S2X APSK）、カスタムSOQPSK、カスタムOFDMなど、ユーザーが要件に合わせて変更可能なカスタムI/Qクイックセットアップが含まれています。

カスタム変調用Signal Studioは、89600 VSAソフトウェア（オプションBHK、カスタムI/Q変調解析、およびオプションBHF、カスタムOFDM変調解析を装備）と一緒に使用することで、さらに活用の場が広がります。例えばN7608B Signal Studioでは、カスタムOFDMの89600 VSAソフトウェア用設定ファイルを出力でき、この設定ファイルを89600 VSAソフトウェアで読み込むことでカスタムOFDM信号の変調解析を行うことができます。

テスト信号を生成する場合、カスタム変調用Signal Studioは、Keysight E8267D PSGマイクロ波ベクトル信号発生器、N5172B EXGおよびN5182B MXG RFベクトル信号発生器、M8190A AWGをサポートします。