～ロジックアナライザを用いたプロトコル・タイミング違反のデバッグが容易に～

東京、2015年10月22日発 – キーサイト・テクノロジー合同会社（職務執行者社長：梅島 正明、本社：東京都八王子市高倉町9番1号）は、ロジックアナライザ向けのメモリ解析ソフトウェアB4661Aメモリ解析ソフトウェアを発表します。B4661Aメモリ解析ソフトウェアは、DDR4およびLPDDR4の速度変化に伴うコンプライアンス違反をファンクションレベルでテスト可能な業界唯一の機能を備えています。

新しいB4661Aメモリ解析ソフトウェアには、新しいトレースオーバービュー機能とナビゲーション機能を備えたパフォーマンス解析オプションや、DDRおよびLPDDRデコーダーオプションが用意されています。 デジタル設計者は、このソフトウェアとKeysightロジックアナライザを使用して、DDR3/4またはLPDDR2/3/4システムをモニターし、発生頻度の低いプロトコルまたはバスレベルのタイミング違反を特定することができます。

当社のオシロスコープ＆プロトコル事業部担当バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーであるDave Ciprianiは、次のように語っています。「コンピューターや組み込みメモリシステム関連の事業に携わる当社のお客様から、速度変化に伴うコンプライアンス違反を追跡し、システム性能の概要をわかりやすく提示できるコンプライアンスツールを求める声が寄せられていました。 このようなニーズにお応えする新しいメモリ解析ソフトウェアにより、お客様は設計の問題を迅速に特定し、製品の市場投入までの期間を短縮できます。」

メモリ解析ソフトウェアには、次の4つのオプションがあります。
・DDRデコーダー、物理アドレス・トリガ・ツール装備
・LPDDRデコーダー
・DDRおよびLPDDRコンプライアンス違反解析
・DDR3/4およびLPDDR2/3/4性能解析

DDRデコーダーは、DDR/2/3/4に対応し、当社のロジックアナライザを使用したメモリトランザクションのプロトコルデコード機能を備えています。 このプロトコルデコードソフトウェアは、ダブルエッジ・データレート捕捉に関連付けてデータバーストを示すため、収集した信号を理解しやすい色付きのバストランザクションに変換します。 Keysight U4154Bロジックアナライザは、キーサイトとチャネルパートナーであるFuturePlus SystemsのFS2510AB DDR4 DIMMインターポーザーを使用して、DDR4を3.3 Gbpsで捕捉できることが既に実証されています。 U4154Bには、DDR4規格により高速なデータレートが採用されても対応できる捕捉機能が備わっています。

エンジニアは、LPDDRデコーダーを使用して、行／列アドレスと、コマンドに関連する完全なデータバーストを含む有効なリード／ライトコマンドをデコードします。Keysight U4154Bロジックアナライザは、LPDDR4を3.2 Gb/sのデータレートで捕捉できることが実証されています。

DDR3/4およびLPDDR2/3/4性能解析ツールを使用すると、ユーザー選択フィルターでハイレベルにロジックアナライザのトレース結果を示す、パワフルな新しいトラフィックオーバービューにより問題個所を簡単に検索できます。