・　Bluetooth機器のオーディオ試験が可能
　・　Bluetoothリンクの品質をモニターすることで接続時のトラブルシューティング作業を軽減
　・　追加のソフトウェアオプションとハードウェアオプションによる構成変更が可能なオーディオテスト・ソリューションを提供

東京、2015年11月19日発 –キーサイト・テクノロジー合同会社（職務執行者社長：チエ ジュン、本社：東京都八王子市高倉町9番1号）は、U8903B高性能オーディオアナライザの機能を拡張し、新たにBluetooth機器のオーディオ試験に対応することを発表します。U8903BにBluetoothオプションを追加すると、民生用および専門オーディオ／無線通信機器の研究開発テスト、品質保証テスト、製造試験などでBluetoothを経由したオーディオ試験を実行できるようになります。

　U8903Bは、Bluetoothバージョン4.0に対応し、AGHSP/HSP 1.2、AGHFP/HFP 1.6、A2DP、AVRCPプロファイルをサポートします。 U8903Bは5 dBmの最大出力パワーを備えているため、ヘッドセット、スマートデバイス、車載用ヘッドユニットなど、さまざまなBluetooth機器に接続して、正確なテストを実行することができます。

　当社の汎用計測事業部担当バイスプレジデントであるEe Huei Sinは次のように語っています。「U8903BのBluetoothオプションを利用すると、高性能のBluetoothオーディオ測定を簡単に実行できます。 この新しいオプションにより、U8903B一台で、アナログ、デジタル、Bluetooth入出力のオーディオアプリケーションのテストを実現することができるようになりました。」

　Bluetoothリンクの品質を簡単にモニターし、接続時のトラブルシューティングを行うため、U8903Bには受信パワーインジケーターとビット・エラー・レート測定が内蔵されています。 受信パワーインジケーターは、被試験デバイス(DUT)のパワーの強さを視覚的に表示でき、Bluetooth-RFリンクの強度をすばやく確認できます。 ビット・エラー・レート測定は、U8903BとBluetooth DUTとの接続エラーをパーセンテージで表示します。 エンジニアは、ビット・エラー・レート値の変化をモニターすることで、リンクの品質低下の原因を判断できます。

　U8903Bオーディオアナライザにはローカルループバック機能があり、Bluetoothチップセット、モジュール、デバイスの高速かつ正確なループバックテストも行えます。 この機能を使用すると、U8903BでBluetoothトランシーバーをシミュレートし、DUTからBluetoothオーディオ信号を受信して、同じ信号をDUTにループバックできます。 アップリンクとダウンリンクを同時にテストできるため、テストセットアップが簡素化し、テスト時間が短縮されます。

　U8903Bは非常に柔軟性に優れ、数多くのオプションを用意しています。 U8903Bでは、新しいBluetooth機器のオーディオ測定オプションのほかにも、音声品質測定（POLQA/PESQ測定ソフトウェアオプション）、周波数帯域幅の拡張（1.5 MHz広帯域オプション）、デジタル・オーディオ・インタフェース（AES3/SPDIF/DSI デジタルオーディオオプション）を利用して、無線通信、コンポーネント、集積回路オーディオアプリケーションの正確なテストが行えます。