シグナルインテグリティ解析ソリューションの開発においてのリーディングカンパニーであるウェーブクレスト株式会社（東京都豊島区南大塚3-46-3）は、既存のリアルタイムオシロスコープの能力を拡張するといった画期的な新製品「ScopemaX」を発表した。

　この「ScopemaX」は、今日最も一般的である、1-6GHzのオシロスコープのバンド幅を12.5GHｚまで、また、バンド幅に適合する現在のデータレート性能を2倍以上に拡張する。例えば、「ScopemaX」を付加することで、6GHｚのオシロスコープは、6Gb/sのデータを正確に測定する事が可能になる。

　「ScopemaX」は、アジレントやテクトロニクス、レクロイ、その他の一般的なリアルタイムオシロスコープとつなぐだけで利用出来る、低コストで全てのシグナルインテグリティ解析を実現する画期的な装置である。次世代の高速シリアルデータシステムの設計をしている企業にとっては、現在使用中のオシロスコープを、新しくハイスペックの製品に買い替えるよりも、「ScopemaX」を利用することで、1ユニットあたりの投資コストは最大75％程度セーブ出来るだろう。

　帯域幅とデータレート能力を拡張する事に加え、「ScopemaX」は、クロック解析機能とシリアルデータ解析機能を提供し、アイダイアグラムは勿論、信号の立上り/立下り時間や、タイムインターバルエラー、ジッタスペクトラム、ランダムジッタ、ディタミニスティックジッタ、およびトータルジッタなどジッタ成分の分離(TailFitアルゴリズム)を可能にしている。

　「ScopemaX」は、オシロスコープを使用中だが、バンド幅の不足や、ノイズフロアなどの問題に対して、より品質の高い、シグナルインテグリティに配慮したソリューションを求めているエンジニアに最適な装置と言える。既存の設備を利用することによって、投資は最小限に保たれ、使いやすいシグナルインテグリティ解析のソフトウェア環境は、開発期間の短縮に大きく貢献するだろう。

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