認証アプライアンスサーバ「AXIOLE」V1.12をリリース
2013/11/27
(株)ネットスプリング
〜国際的な大学間無線ローミング機能eduroamをサポート、RADIUS関連機能を強化〜
株式会社ネットスプリング(本社:東京都港区、代表取締役社長 兼 最高経営責任者 西武 進、以下:ネットスプリング)は、LDAPベースの認証アプライアンスサーバ「AXIOLE(アクシオレ)」の最新版V1.12を発表します。本バージョンでは、RADIUS認証に関連した機能を強化し、教育研究機関用の国際無線LAN ローミング基盤「eduroam」への参加利用が容易にできるようにするなど、エンドユーザのネットワーク利活用の幅を拡げ、設置管理者の利便性を高める機能強化を行っています。本ファームウエアは、12月17日から出荷を開始し、既存顧客にはファームウエアアップデートとして無料ダウンロードにて提供されます。
大学等教育研究機関間における無線ローミング接続基盤であるeduroamは欧州を発祥に世界50ヵ国以上で運用されており、日本でも2006年から国立情報学研究所(NII)等の管理運用によりキャンパス無線LANの相互利用を実現しています。参加機関に所属する学生・教職員などは国内外を問わず、訪問先機関でも高速無線LANネットワークが自由に利用できる相互連携基盤ですが、機関が参加する際には、ID認証システムに複雑な改変と設定業務が伴います。
大学等からの要請に応えeduroamに対応したRADIUS認証機能を実装したAXIOLE v1.12では、AXIOLEを導入設置するだけでeduroamの利用を可能にしています。
またLDAPと連携したRADIUS認証サーバとして、AXIOLEの一般企業での利用が拡大するのに伴い、ネットワーク認証スィッチの多くのMACアドレス認証方式にも対応を拡大することにより、さまざまな形態での利用を可能にしています。
■AXIOLE新バージョンv1.12の新機能
(1)eduroam認証機能
AXIOLE v1.12オールインワンで、大学研究機関間の無線ローミング基盤、eduroamに機関参加が可能になり、学生・教職員などに国内・海外を含めた無線ローミングサービスの提供が可能になります。
※AXIOLEは、全国の大学等とNIIが連携して運用する「学術認証フェデレーション」(学認:GakuNin)の相互認証連携システム「Shibboleth」に対応しており、異なる教育研究組織間でのシングルサインオンを実現する「Shibboleth IdPオプション機能」を2011年から提供しています。Shibboleth IdPとeduroamの両大学間相互認証システムへの対応はAXIOLEが初(ネットスプリング調べ)。
※ eduroam(エデュローム)とは
欧州のTERENAで開発された教育・研究機関用の無線ローミング基盤。現在、欧州40カ国に加えて、オーストラリア、中国、台湾、香港、日本、ニュージーランド、カナダ、米国、ロシア、韓国などが加盟しており、キャンパス無線LANの国際的なデファクトスタンダードになっています。(NII資料より抜粋)URL http://www.eduroam.jp
(2)RADIUS関連機能強化
■RADIUSプロキシー機能をサポート
■様々なネットワーク認証スイッチのMACアドレス認証の対応を強化
⇒ MACアドレス認証にまつわる様々な運用や方式のサポートを強化
・対応可能なMACアドレス形式を拡大
・MACアドレス認証時のパスワードを任意に設定可能
・VLAN-IDの属性応答の設定が可能に
(3)ユーザ情報のインポート・エクスポート機能強化
■AXIOLEに外部アプリケーションからのユーザ情報の入出力機能が強化され、外部連携が容易になります(従来からのユーザ情報のアップロード・ダウンロード機能を強化)。
⇒ 定期的な自動インポート・エクスポートが可能に
⇒ インポート・エクスポート時の設定や属性マッピングの登録が可能に
⇒ インポート先・エクスポート先として共有フォルダーの設定も可能に
(4)Version1.12のその他追加変更修正機能
・SMTP設定で、通信方式と認証方式の設定が可能に
・MACアドレス認証方式とユーザ認証方式のいずれかで認証する方式が選択可能に
・IdP uApproveの属性送信確認画面を改善
・主要オープンソースソフトウエアの更新
・その他多くの機能改善および修正
本バージョンアップは、仮想版AXIOLE-iまたIdP専用モデル(eduroam機能)にも適用されます
【AXIOLEの特長・機能、およびオプション機能について】
・LDAPベースの認証基盤を1Uのアプライアンス形態で提供
・スキーマ属性等DB設計が不要
・日本語WebUIベースの管理システムおよびエンドユーザ向け機能(日英)を提供
・RADIUSプロトコルにも対応
・Active Directory(AD)とID同期が可能
・AXIOLE 2台による冗長構成が可能
・「LDAPスキーマオプション」
汎用的なLDAP機能を提供(有償)
・「クラウド連携機能 (Google Apps連携オプション)」
⇒ AXIOLEとGoogle Apps間のID同期機能を組込提供(有償)
・「Shibboleth IdPオプション」
⇒ AXIOLEとShibbolethのIdP連携機能を組込提供(有償)
⇒ プライバシー保護のためのuApproveも実装済
・AXIOLE-i AXIOLEの仮想アプライアンス製品も提供
⇒ 仮想IdP専用アプライアンスモデルもラインアップ
販売価格(税別・メーカ希望価格):AXIOLE エントリー版500ユーザモデル850,000円より
・本体および初年度のライセンス費用ならびに保守費用を含む
