Digi International 2025年度の業績を発表~年間売上高 4億3,000万ドル、四半期末ARRは過去最高の1億5,200万ドル~
2025年度の業績(2024年度との比較)は次の通りです。
・売上高は4億3000万ドルで1%の増加
・売上総利益率は62.9%で400 bp(ベーシスポイント)の増加
・営業利益率は13.1%で180 bp(ベーシスポイント)の増加
・純利益は4100万ドルで81%の増加
・希薄化後1株当たり純利益は1.08ドルで77%の増加
・調整後純利益は7900万ドルで8%の増加
・調整後希薄化後1株当たり純利益は2.10ドルで6%の増加
・調整後EBITDAは1億800万ドルで11%の増加
「2025年度は、地政学リスクが高まる環境下においても、お客様に対しセキュアで信頼性の高いIoTソリューションを提供し続け、当社の取り組みを改めて示す一年となりました。チームの継続的な技術革新とソリューション開発への取り組みがARRの力強い成長を支え、現在では売上の約35%を占めるまでに拡大しています。8月にはJolt Softwareの買収を完了し、SmartSenseとのインテグレーションも市場から高い評価を得ています。Digi創立40周年を迎えた今、当社のレジリエンスと適応力は2026年度に向けて大きな価値を生むと確信しています。」と、Digi Internationalの社長兼CEOのロン・コネズニーは述べています。
【セグメント別業績】
■IoT製品およびサービス
2025年度の当セグメントの売上高は3億1,800万ドルで、2024年度比2%減となりました。この減少は、価格設定による実質的な影響はなく、一時的な売上高が1,150万ドル減少したことによるものです。これは、サプライチェーンの逼迫時に積み上がった在庫を削減している顧客もおり、一部製品の需要が減少したことが要因です。この減少は、データセンタ構築に伴う大幅な需要増など、プロジェクトベースの新規顧客イニシアチブによる一部製品の需要増加によって一部相殺されました。また、この減少は、経常収益の490万ドル増加によっても一部相殺されました。営業利益率は、前年度比50ベーシスポイント上昇し、14.8%となりました。この増加は、製品売上高の良好なマージンミックスによるものですが、在庫関連調整の増加によって一部相殺されています。
■IoTソリューション
当セグメントの2025年度の売上高は1億1,200万ドルで、2024年度比13%増となりました。この増加は、SmartSenseとVentusの成長とJoltの買収による経常収益の1,120万ドル増加によるものです。また、SmartSenseとVentusの成長とJoltの買収による一時売上の150万ドル増加もありました。営業利益率は、前年度比670ベーシスポイント増加し、8.3%となりました。この増加は、好ましい利益率構成と訴訟引当金の減少によるもので、その他の営業費用の増加によって一部相殺されています。
【2026年度について】
ソフトウェアアプリケーションとAIの利用が拡大する中、お客様の重要な優先事項に対応できるハードウェア対応ソフトウェアソリューションを提供することが、私たちの最大の目標です。最優先事項であるARRを実現するこれらのソリューションは、デバイスを超えた価値をお客様に提供します。インダストリアルIoT市場は成長と進化を続けており、今後3年以内にARRと調整後EBITDAを2億ドルに拡大できるという自信に繋がっています。潜在的な買収はこれらの指標に焦点を当てており、Digiがこれらのマイルストーンをさらに早期に達成するのに役立つ可能性があります。Digi製品に対する長期的な需要は依然として堅調であり、お客様はこれまで以上に、目標達成の鍵となるコネクティビティとソフトウェアソリューションを求めています。2026年度の見通しでは、ARRは約10%、売上高は10~15%の成長、調整後EBITDAはさらに高い15~20%の成長を見込んでいます。
本業績発表のコピーは、DigiのWebサイト(www.digi.com)の投資家向けセクションの財務発表ページで閲覧できます。




















