I2Cバスを搭載した赤外線センサ
2012/06/04
フランス大使館 企業振興部
サーモグラフィー、セキュリティ・監視、自動車・輸送機器、および軍事用途向けの高品質赤外線イメージセンサーの製造大手であるウリス社は、現在、電子デバイスの多くに採用されている業界標準のInter-Integrated Circuit、通称I2Cバスを搭載した分解能17ミクロン/ピクセルの新型サーマルセンサー、Pico384EとPico384Pの発売を開始しました。I2Cバスの搭載により、可視光線カメラの大規模生産に使用されている製造プロセスと赤外線センサーの互換性が高まります。
コンシューマーエレクトロニクスにおいて広く用いられている設計技法を採用することにより、ウリス社はサーマルカメラ市場の新規参入業者にも利用しやすい赤外線技術を提供します。独自の市場調査によると、非冷却型赤外線センサー(マイクロボロメーター)の需要は、2011年の30万ユニット(うち、軍事向け市場が37%)から、2020年には380万ユニットに伸びると見込まれています。
この新製品は、業界標準の設計技法を採用することにより、赤外線センサーの複雑性を軽減するとともに、高性能赤外線技術をより利用しやすく手頃なものにしています。シンプルさを赤外線技術に持ち込むことで、既存市場や新興市場における赤外線の用途が一段と広がります。
Pico384Eは、17ミクロンピクセルピッチの非冷却型赤外線センサーで、高い温度感度を必要とするハイエンドの軍事・産業用途に使用される小型赤外線カメラに適しています。高感度のため、より小さい目標をより遠い距離から感知することができます。長距離監視、熱感応照準具(TWS)、路上車両状況認識、ハンドヘルドゴーグル、およびUAV(無人航空機)の赤外線機能などに適用されます。
I2Cバスのスピードにより、Pico384EはI2Cの仕様書に定義されているとおり最高400 kHzまでの周波数で動作します。画質を評価するうえで重要なパラメーターであるNETD(雑音等価温度差)は40mKの範囲内であり、熱時定数も10ms以下です。このため、この赤外線センサーは400 mK/msの範囲内の優れた標準感度を呈します。
コスト効果が高いProシリーズのPico384Pは、同じく17ミクロンピクセルピッチの非冷却型赤外線センサーです。手頃な価格で高い温度感度を必要とする大量生産型アプリケーションに適しており、ドライバーの視覚の拡張(支援)、大量生産サーモグラフィカメラなどに適用されます。
携帯用赤外線システムにとってバッテリー寿命は非常に重要な要素であり、低電力消費はウリス製品の特長です。ウリスの技術陣は、384x288/25ミクロンのマイクロボロメーターの電力消費量が110mWだったのに対し、Pico384E及びPico384P(アナログ出力、フレームレート50Hz)では60mW未満に半減することに成功しました。
ウリス(ULIS)社について
ウリス社は、Sofradir社とGE Equityの子会社で、サーモグラフィー、セキュリティ・監視、自動車および軍事用途向けの高品位赤外線イメージセンサーの設計製造を行っている会社です。コンシューマーエレクトロニクスおよび赤外線機器メーカーによる低重量、低消費電力、コスト効率の良いサーマルカメラの大量生産を可能にします。
ウリス社は、非冷却型赤外線センサーの出荷台数上位3社にランクされています。上位3社のうち、アモルファスシリコンベースの技術を使用して高解像度イメージングの主要パラメーターのひとつである超高均一性を提供している唯一の会社です。量産能力で定評のある堅牢性と信頼性の高い半導体材料であるアモルファスシリコン技術により、同社は大規模生産も手がけており、既存市場や新興市場からの高まる需要に応えています。
グルノーブル近郊のヴーレイ=ヴォルワーズ(Veurey-Voroize)に本社を置き、従業員数は140人です。
詳細については、下記のホームページをご覧ください。http://www.ulis-ir.com
コンシューマーエレクトロニクスにおいて広く用いられている設計技法を採用することにより、ウリス社はサーマルカメラ市場の新規参入業者にも利用しやすい赤外線技術を提供します。独自の市場調査によると、非冷却型赤外線センサー(マイクロボロメーター)の需要は、2011年の30万ユニット(うち、軍事向け市場が37%)から、2020年には380万ユニットに伸びると見込まれています。
この新製品は、業界標準の設計技法を採用することにより、赤外線センサーの複雑性を軽減するとともに、高性能赤外線技術をより利用しやすく手頃なものにしています。シンプルさを赤外線技術に持ち込むことで、既存市場や新興市場における赤外線の用途が一段と広がります。
Pico384Eは、17ミクロンピクセルピッチの非冷却型赤外線センサーで、高い温度感度を必要とするハイエンドの軍事・産業用途に使用される小型赤外線カメラに適しています。高感度のため、より小さい目標をより遠い距離から感知することができます。長距離監視、熱感応照準具(TWS)、路上車両状況認識、ハンドヘルドゴーグル、およびUAV(無人航空機)の赤外線機能などに適用されます。
I2Cバスのスピードにより、Pico384EはI2Cの仕様書に定義されているとおり最高400 kHzまでの周波数で動作します。画質を評価するうえで重要なパラメーターであるNETD(雑音等価温度差)は40mKの範囲内であり、熱時定数も10ms以下です。このため、この赤外線センサーは400 mK/msの範囲内の優れた標準感度を呈します。
コスト効果が高いProシリーズのPico384Pは、同じく17ミクロンピクセルピッチの非冷却型赤外線センサーです。手頃な価格で高い温度感度を必要とする大量生産型アプリケーションに適しており、ドライバーの視覚の拡張(支援)、大量生産サーモグラフィカメラなどに適用されます。
携帯用赤外線システムにとってバッテリー寿命は非常に重要な要素であり、低電力消費はウリス製品の特長です。ウリスの技術陣は、384x288/25ミクロンのマイクロボロメーターの電力消費量が110mWだったのに対し、Pico384E及びPico384P(アナログ出力、フレームレート50Hz)では60mW未満に半減することに成功しました。
ウリス(ULIS)社について
ウリス社は、Sofradir社とGE Equityの子会社で、サーモグラフィー、セキュリティ・監視、自動車および軍事用途向けの高品位赤外線イメージセンサーの設計製造を行っている会社です。コンシューマーエレクトロニクスおよび赤外線機器メーカーによる低重量、低消費電力、コスト効率の良いサーマルカメラの大量生産を可能にします。
ウリス社は、非冷却型赤外線センサーの出荷台数上位3社にランクされています。上位3社のうち、アモルファスシリコンベースの技術を使用して高解像度イメージングの主要パラメーターのひとつである超高均一性を提供している唯一の会社です。量産能力で定評のある堅牢性と信頼性の高い半導体材料であるアモルファスシリコン技術により、同社は大規模生産も手がけており、既存市場や新興市場からの高まる需要に応えています。
グルノーブル近郊のヴーレイ=ヴォルワーズ(Veurey-Voroize)に本社を置き、従業員数は140人です。
詳細については、下記のホームページをご覧ください。http://www.ulis-ir.com
