オスラム オプトセミコンダクターズは、高い発光効率と演色性両立する電球色LEDのプロトタイプを開発しました。このプロトタイプは、色温度3000K、平均演色指数Ra 82、発光効率104 lm/Wで、一般照明向けアプリケーションに不可欠な3要素をすべて備えています。

この電球色LEDが発する心地よい光は、先進の蛍光体技術がもたらした成果で、光の質が素晴らしいだけでなく、発光効率も優れています。電球色のLEDは特に住宅照明を対象としており、一般照明にLEDが広く使用されるには、これらの特長を備えていることが重要です。現在まで、100 lm/Wを越える発光効率は、昼光色や昼白色等の色温度の高い発光色でのみ達成されています。オスラム オプトセミコンダクターズの 電球色LED開発プロジェクトマネージャー Dr. Frank Baumannは次のように説明しています。「高品質な光と優れたエネルギー効率を両立することで、LED照明の商業的成功の実現はより近いものとなるでしょう。高発光効率、高品質の快適な照明はもはや空想ではありません。」

色温度3000KのLEDの発光色はハロゲンランプの色に近く、その色座標はプランク曲線に完全に一致します。その光は白色で、緑色の領域には全く入っていません。この新しいシングルチップLEDは、素子の表面積が1 mm2で、350 mAの駆動電流で124 lmの明るさを達成し、発光効率は104 lm/Wです。これらの画期的な成果は、エピタキシャル成長プロセスの向上、新しい素子構造、蛍光体組成やパッケージ技術の向上が融合して生まれました。オスラムは、この新技術を生産へと段階的に進めていきます。


オスラム オプトセミコンダクターズについて

オスラムはシーメンスのグループ会社で、 2大照明メーカーのひとつです。その全額出資会社であるオプトセミコンダクターズは、ドイツ・レーゲンスブルクに本社を置き、可視光・赤外発光ダイオード、高出力レーザダイオード、センサを取り扱っています。生産拠点をドイツ・レーゲンスブルクとマレーシア・ペナンに、北米の営業拠点をアメリカ・サニーベールに、アジアの営業拠点を香港に置き、世界中にセールスオフィスがあります。2008年度は4,600人以上の従業員を擁し、売上は5億2900万ユーロを超えました。
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