■新しい赤外LEDは小型パッケージで狭指向角
オスラムオプトセミコンダクターズの赤外LED Dragon Domeによって、遠距離の監視カメラシステムが可能になりました。この高出力赤外LEDの集光ビーム到達距離は100m以上となります。小型パッケージで、外付けのレンズは不要です。この赤外LEDの波長は850nmで、CCTVなどの監視カメラ用途への理想的な光源です。

Dragon Dome (SFH 4783)は、＋/− 12°の狭指向角で光を照射する初の高出力赤外LEDで、駆動電流1A時、放射束430mW、放射強度2.4W/srを実現しました。この放射強度では、カメラの感度と画角によっては、光束は100m以上の範囲で使用可能となります。この赤外LEDの高い放射束は、最新のThinfilm技術のよるもので、これがチップからの光取出し効率を非常に高くすることを可能にしました。

高い放射強度は、遠距離からの照射を実現し、強力な集光が必要なあらゆるアプリケーションに役立ちます。例としては、国境線や空港の屋外監視カメラシステムなどが挙げられます。850nmの波長の放射光は、カメラセンサに好適でありながら、人間の眼にはほとんど見えないため、非常に目立たないように監視することが可能です。

■他のDragonファミリーと同じパッケージサイズ
Dragon Domeの狭指向角は、金属製リフレクタとレンズによって作られました。産業用赤外コンポーネント・プロダクトマーケティング責任者 Dr. Jörg Heerleinは次のように説明します。「レンズ一体型コンポーネントは、集光のための外部レンズが不要なため、お客様の時間とコストの軽減につながっています。その結果、アプリケーションに組込む時間を短縮し、システムコストを軽減するだけでなく、設計全体を非常にコンパクトにおさめることが可能です。」また他のDragonファミリーと互換性がある表面実装パッケージは、リフロー半田付け工程に適していて、取扱いがより簡単で製造コストをさらに軽減します。