XCL205／XCL206／XCL207シリーズ
コイル一体型降圧【micro DC/DC】コンバータ

トレックス・セミコンダクター株式会社(東京都中央区 代表取締役：藤阪 知之)はコイルと制御ICを一体化した降圧micro DC/DCコンバータを開発。

XCL205/XCL206/XCL207 シリーズは、コイルと制御ICが一体化された降圧micro DC/DC コンバータです。近年、携帯機器の小型、軽量化に伴い、電源ICの小型化の要求も高まってきています。今回、製品化したコンバータは世界最小クラスとなる外形寸法2.5mm×2.0mm,h=1.0mm を実現しました。
DC/DCに外付けセラミックコンデンサを2個追加するだけで、最大負荷電流600mAの電源構成が可能です。動作電圧は2.0V〜6.0V。出力電圧は固定で0.8〜4.0V まで 0.05V ステップで選択可能です。制御ICはスイッチング周波数3MHzで動作し、0.42ΩPch ドライバTr.および0.52ΩNch スイッチ Tr.を内蔵した同期整流方式です。動作モードはPWM制御(XCL205)、PWM/PFM自動切替え制御(XCL206)、制御方式マニュアル切替え(XCL207)の3タイプから選択ができます。軽負荷から重負荷までの全負荷領域で自在に高速応答、低リップル、高効率を実現し、スタンバイ時には全回路を停止することにより消費電流を1.0μA以下に抑えます。
また、UVLO(Under Voltage Lock Out)機能を内蔵しており、入力電圧が1.4V以下では内部ドライバTr.を強制的にオフさせます。XCL205B/XCL206B/XCL207Bシリーズでは、高速ソフトスタート機能として0.25ms（TYP）で出力電圧を立ち上げます。XCL205B(C)/XCL206 B(C)/XCL207B(C)シリーズでは、CLディスチャージ機能によりスタンバイ時に内部スイッチをオンさせることにより負荷容量CLの電荷をディスチャージします。これにより、出力電圧を高速にVSSレベルまで戻すことが可能です。

【XCL205/XCL206/XCL207シリーズの特長】
●超小型(2.5mm×2.0mm,h=1.0mm)構成で基板実装面積の縮小。

●高さ1mmの低背化を実現。

●超小型構成でも、ICの特性はXC9235/XC9236/XC9237シリーズと同等。

●高効率が重要視される、小型携帯機器向けに最適。