16ビットPWMおよびプログラム可能な電流調整機能を備えた48チャンネルLEDドライバIC
ISSIの一部門であるLumissil Microsystemsは、RGBカラー調整または単色の明るさとコントラスト制御用の高速シリアルバスを備えた最新の48チャンネルLEDドライバのリリースを発表しました。IS31FL3248はLEDディスプレイでの使用を想定し、LEDディスプレイの個々のピクセルを制御やダイナミックな高解像度画像の作成を可能にします。これによりディスプレイが正確なローカルディミングを実現し、高輝度、超高コントラストを提供できるようになり視覚体験を向上させます。EMI抑制回路と故障検出のLED診断のリードバックを統合し、堅牢な設計を実現します。このデバイスは、メッセージボード、LEDステータスインジケータ、ミニLEDバックライト、およびアニメーション照明の設計を簡素化します。
「一貫したLED輝度と色の精度で、これまで以上に多くのLEDをサポートする定電流LEDドライバの需要は増え続けています」とLumissilマーケティング担当副社長のVen Shan氏は述べています。「高速シリアルバスと高精度LED電流シンクを備えたIS31FL3248は、新しいミニLEDバックライトディスプレイの高輝度とコントラストを可能にし、非常に鮮やかで没入感のある体験を提供します。」
IS31FL3248は33MHzで動作するシンプルな4線式シリアルバスによって制御される、複数のLEDが設置されたアプリケーションに最適なLEDドライバです。SDIピンとSDOピンを使用することにより1つのシリアルインターフェイスで複数のLEDをデイジーチェーンで接続し制御することが出来ます。外部抵抗により48チャンネルすべての電流が最大33mAに設定されます。ソフトウェアレジスタは、3チャネルのグループ化電流および/または個別のチャネル電流をさらに調整
します。8ビットレジスタは各グループの輝度レベルを設定し、6ビットレジスタはチャネル間の輝度偏差を調整します。
IS31FL3248は独自のプログラム可能なアルゴリズムを使用して、システムノイズの発生を最小限に抑え全体的なEMIシステムパフォーマンスを向上させます。LED出力にPWMスイッチングを適用した場合、EMIについて特に問題が生じる可能性があります。EMI特性を最適化するためにIS31FL3248にはプログラム可能なスペクトラム拡散機能が組み込まれておりPWMクロックのピークエネルギーを広い周波数範囲に拡散して低減します。さらに出力チャネルの選択可能な180度位相遅延により電源突入電流が低減されEMIの低減にさらに役立ちます。
IS31FL3248はリアルタイムLEDオープン(LOD)およびショート(LSD)診断機能を持っています。イネーブルにすることによりシステムの読み取り可能なレジスタに保存されたステータス情報を使用しLEDのオープンまたはショートといった障害をリアルタイムで検出することが可能です。
IS31FL3248の一般的なアプリケーションには7セグメントディスプレイのバンク、単一LEDインジケータ、メッセージボードまたはミニLEDバックライト用のグリッドまたはパネルを構成するLEDアレイが含まれます。これらの使用例は通常、家電製品や産業用アプリケーションのコントロールパネルに見られます。大型LEDドットアレイで構成されたシンプルなサイネージディスプレイにもIS31FL3248は最適です。
近日にリリース予定の車載用バージョンであるIS32FL3248は厳格なAEC-Q100認定基準を満たすように設計されています。車載グレードのIS32FL3248を使用することにより自動車のヘッドライトやテールライトだけでなく、キャビン内にも豊富なアニメーション情報を表示することができます。車載アプリケーションにはアニメーション化されたテールライト、ウェルカムライト、メッセージ表示、充電ステータスインジケータ、および車内のアンビエントライトなどが含まれます。
製品ステータス、価格
コンシューマ、インダストリ製品
IS31LT3248:量産中、$1.2@1k個時
eTQFP-64,QFN-64パッケージ
車載対応製品
IS32LT3248:サンプル、2023Q3量産開始予定、$1.75@1k個時
eQFP-64,WQFN-64パッケージ
AEC-Q!100準拠、PPAP対応