世界最小で業界最高レベルの低加速度感度(Low g-Sensitivity)温度補償水晶発振器を開発
2018/06/21
日本電波工業(株)
日本電波工業(株)は、振動の影響を受けにくい低加速度感度(Low g-Sensitivity)(*1)の温度補償水晶発振器を開発し、この度サンプル出荷を開始しました。
2.0×1.6×0.7mmサイズの小型パッケージ品、および3.2×2.5×1.1mmサイズでStratum3規格・ITU-T TR-G8262規格に対応した高精度品の2種をラインナップし、通常の発振器と比較して約10倍の性能となる振動の低感度特性を実現しました。
近年、5G/LTE高速通信や4K/8K映像通信、また車載通信機器およびIoTなど、情報通信の進展は目覚ましく、これらの高速通信を支えるためには高安定、高品質な発振器が要求されています。これに伴い、屋外設置による様々な設置環境からの振動、また機器の冷却ファンによる振動、さらにはドローン搭載の通信装置など、システム稼働中における様々な振動が発振器に伝わることで、通信品質の劣化を招くことが懸念されています。また、通信方式においても進化する多値変調システム(※2)ではその影響が課題となっています。
これらのニーズにお応えするため、当社はフォトリソグラフィ技術、応力解析シミュレーションを用いて、耐振動性能に優れた新しい発振器を開発しました。
本製品は業界最高レベルである加速度感度0.1ppb/G以下という低感度を実現し、通常の同サイズ温度補償水晶発振器と比較して約10倍以上優れた性能を達成しました。MEMS発振器と比べても優れていることを確認しております。
この商品をお使いいただく事で、お客様のご使用される幅広い環境下において、高安定で高品質な機器性能向上に貢献致します。
引き続き当社は、水晶発振器など水晶デバイス製品へこの技術を幅広く適用し、高品質な高速通信の発展に寄与していきます。
(*1):低加速度感度(Low g-Sensitivity)
加速度感度が低いことを指し、重力加速度1G当たりの周波数の変化量で表す。数値が小さいほど振動による影響が少ないことを示す。
(*2):多値変調システム
位相と振幅の両方を利用して、電波や電気信号にデータを載せる変復調システムのことで、LTE移動体通信、Wi-Fi、光通信などに利用されている。伝送効率が高く多くの情報を伝送できる一方、その分ノイズに弱いとされている。
2.0×1.6×0.7mmサイズの小型パッケージ品、および3.2×2.5×1.1mmサイズでStratum3規格・ITU-T TR-G8262規格に対応した高精度品の2種をラインナップし、通常の発振器と比較して約10倍の性能となる振動の低感度特性を実現しました。
近年、5G/LTE高速通信や4K/8K映像通信、また車載通信機器およびIoTなど、情報通信の進展は目覚ましく、これらの高速通信を支えるためには高安定、高品質な発振器が要求されています。これに伴い、屋外設置による様々な設置環境からの振動、また機器の冷却ファンによる振動、さらにはドローン搭載の通信装置など、システム稼働中における様々な振動が発振器に伝わることで、通信品質の劣化を招くことが懸念されています。また、通信方式においても進化する多値変調システム(※2)ではその影響が課題となっています。
これらのニーズにお応えするため、当社はフォトリソグラフィ技術、応力解析シミュレーションを用いて、耐振動性能に優れた新しい発振器を開発しました。
本製品は業界最高レベルである加速度感度0.1ppb/G以下という低感度を実現し、通常の同サイズ温度補償水晶発振器と比較して約10倍以上優れた性能を達成しました。MEMS発振器と比べても優れていることを確認しております。
この商品をお使いいただく事で、お客様のご使用される幅広い環境下において、高安定で高品質な機器性能向上に貢献致します。
引き続き当社は、水晶発振器など水晶デバイス製品へこの技術を幅広く適用し、高品質な高速通信の発展に寄与していきます。
(*1):低加速度感度(Low g-Sensitivity)
加速度感度が低いことを指し、重力加速度1G当たりの周波数の変化量で表す。数値が小さいほど振動による影響が少ないことを示す。
(*2):多値変調システム
位相と振幅の両方を利用して、電波や電気信号にデータを載せる変復調システムのことで、LTE移動体通信、Wi-Fi、光通信などに利用されている。伝送効率が高く多くの情報を伝送できる一方、その分ノイズに弱いとされている。
