広帯域オシロスコープ用にマルチレーン対応の新しいシリアル・データ解析パッケージ「SDAIII-CompleteLinQ」を発売
2012/07/18
テレダイン・ジャパン株式会社レクロイ
【発表内容】
SDAIII-CopmeteLinQはマルチレーンのシリアル・データ解析に最適なツール
モバイルやクラウド・コンピューティングは高いデータ・スループットを常に要求しています。現行の規格や、今後に出てくるシリアル・データ規格の中でもPCIe Gen3、40/100Gbase-R、InfiniBandなどはマルチレーンのシリアル・データを利用してデータレートを最大で28Gb/sにまで高めています。しかし、これまでのシリアル・データ解析ツールは、高速でかつ複数レーンに適用することが難しくなっています。
データ・レートの高速化により、シングル・レーンでさえ特性評価、デバッグ、及びコンプライアンス・テストは大変さを増しています。アイパターンが閉じたときの根本原因の追究には、最初に取組む課題として送信器と受信器の間に存在する伝送路解析で、プローブで接触することができない場所などの信号のシミュレーションが重要になってきます。
高速シリアル・データ伝送のパラレル化は、新たな課題のひとつです。レーン間クロストークや他の信号源からの影響など、シグナル・インテグリティ上の課題が顕在化してきます。素早く、しかもマルチレーンを同時に評価するための垂直ノイズの測定、パターン依存ジッタやノイズを観測することは、システムのパフォーマンス低下の根本原因を求める鍵になります。レクロイは、リアルタイム方式による信号捕捉とシリアル・データ解析機能を組合せて高速かつマルチ・レーンのシリアル・データシステム開発を素早く成功させるための機材を提供できる唯一の企業です。
マルチ・レーンのアイパターンとジッタ計測と解析
SDAIII-CompleteLinQは、レクロイの卓越したシリアル・データ解析ツールセットを最高で4レーン同時に拡張します。マルチ・レーン解析は、エンジニアが全てのレーンのアイパターンを素早く観測することができます。或いは、シングルレーンにおいて、レクロイの差動プローブやバーチャル・プローブオプションを使って一箇所をプロービングした状態から、異なる複数の場所の解析が可能です。SDAIII-CompleteLinQはシグナル・インテグリティ・パッケージEyeDoctorIIと共に利用することで、シングルレーンのシリアル・データ信号と理想的なイコライジング処理をした波形との比較が可能になります。
LaneScape(TM)比較モード
SDAIII-CompleteLinQは、LaneScape(TM)比較モードと新たなリファレンス・レーンを用いてレーン間の比較を行います。ユーザは、保存又は表示されたリファレンス・レーンのデータを用いてLaneScapeモードを用いることで、1つか2つ或いは全てのレーンとの比較をすることができます。
リファレンス・レーンは、複数のシナリオによるテストを可能にします。ひとつの例として、Aggressorのオン/オフ解析があります。アイパターン測定やジッタパラメータを近傍のAggressorがオンの状態で計測し、この結果をリファレンス・レーンとして保存しておき、Aggerssorをオフにした状態と比較することができます。
リファレンス・レーンは、LaneScapeモードを用いて他のレーンとの比較も可能になります。
垂直ノイズ測定とクロストーク解析
SDAIIIのオプションとして、CrosstalkとCrossLinQの2つのパッケージがあります。これらはSDAIII-CompleteLinQファミリの一部で、完全なAggressor/Victim解析の為に、垂直ノイズ測定とクロストーク解析ツールを提供します。3つのDual-Diracモデルのうちのひとつを使うことで、ノイズ成分はトータル・ノイズ(Tn)、ランダム・ノイズ(Rn)、デタミニスティック・ノイズ(Dn)に分離することができ、さらにデタミニスティック・ノイズは、符号間干渉ノイズ(ISIn)と周期性ノイズ(Pn)に分離することができます。
レクロイは唯一この機能をリアルタイム・オシロスコープ上で実現させています。
これはジッタ解析と同じように、ノイズ・トラック表示、ヒストグラム表示、スペクトラム表示が可能で、垂直ノイズが他のシリアル・データ・レーンや他の妨害源からのものかを解析することができます。クロストーク・アイパターンは、これまでのアイパターンでは見ることができず、はっきりとしなかったアイの内部・外部を問わない過剰なノイズの影響を示します。
先進のシグナル・インテグリティツールとの統合
新しいVirtualProbeパッケージとEyeDoctorIIがSDAIII-CompleteLinQに統合されます。EyeDoctorIIは、送信器のエンファシス処理や受信器のイコライザ処理をレーン毎に独立して行い、アイパターンやジッタが、どのように影響を受けるのかを見ることができます。
VirtualProbeは、Sパラメータでモデリングされたフィクスチャの影響を取り除いたり、伝送路の影響をエミュレーションすることで、プロービングが困難な場所の信号を見ることができます。CrosstalkとCrossLinQパッケージを組合せて使うと、VirtualProbeパッケージは、8ポートと12ポートの Xtalkブロックというマルチレーン間の結合の値付けをするSパラメータ・モデルを使うことができます。レクロイのシグナル・インテグリティネットワークアナライザ(SPARQ)は最高で12ポートまでのSパラメータ測定を行うことができる安価な測定器で、これを使って、Xtalkブロックのデータを生成することができます。
SDAIII-CompleteLinQは、レクロイのアイパターン、ジッタ、垂直ノイズ及びクロストーク解析の機能を全て備え、更にEyeDoctorIIとVirtualProbeの機能も統合したパッケージです。
対応機種
SDAIII-CompleteLinQは、WavePro/SDA/DDA7 Zi/Zi-Aシリーズ、WaveMaster/SDA/DDA8 Zi/Zi-Aシリーズ、LabMaster 9Zi-A/10Ziシリーズで動作します。また既にシリアルデータ解析パッケージSDAIIをお使いのお客様は、SDAIII-CompleteLinQの様々なパッケージへのアップグレードが可能です。
【販売価格】
SDAIII シングルレーン用シリアル・データ解析パッケージ49万円〜
【弊社Webサイトのリンク】
http://www.lecroy.com/japan/news/20120710/default.asp
【この発表に関するお問い合わせ先】
レクロイ・ジャパン株式会社
〒183-0006 東京都府中市緑町3-11-5
マーケティング・センター 塩田豊文
Tel: 042-402-9400(代表) Fax: 042-402-9586
Email: contact.jp@lecroy.com
http://www.lecroy.com/japan
SDAIII-CopmeteLinQはマルチレーンのシリアル・データ解析に最適なツール
モバイルやクラウド・コンピューティングは高いデータ・スループットを常に要求しています。現行の規格や、今後に出てくるシリアル・データ規格の中でもPCIe Gen3、40/100Gbase-R、InfiniBandなどはマルチレーンのシリアル・データを利用してデータレートを最大で28Gb/sにまで高めています。しかし、これまでのシリアル・データ解析ツールは、高速でかつ複数レーンに適用することが難しくなっています。
データ・レートの高速化により、シングル・レーンでさえ特性評価、デバッグ、及びコンプライアンス・テストは大変さを増しています。アイパターンが閉じたときの根本原因の追究には、最初に取組む課題として送信器と受信器の間に存在する伝送路解析で、プローブで接触することができない場所などの信号のシミュレーションが重要になってきます。
高速シリアル・データ伝送のパラレル化は、新たな課題のひとつです。レーン間クロストークや他の信号源からの影響など、シグナル・インテグリティ上の課題が顕在化してきます。素早く、しかもマルチレーンを同時に評価するための垂直ノイズの測定、パターン依存ジッタやノイズを観測することは、システムのパフォーマンス低下の根本原因を求める鍵になります。レクロイは、リアルタイム方式による信号捕捉とシリアル・データ解析機能を組合せて高速かつマルチ・レーンのシリアル・データシステム開発を素早く成功させるための機材を提供できる唯一の企業です。
マルチ・レーンのアイパターンとジッタ計測と解析
SDAIII-CompleteLinQは、レクロイの卓越したシリアル・データ解析ツールセットを最高で4レーン同時に拡張します。マルチ・レーン解析は、エンジニアが全てのレーンのアイパターンを素早く観測することができます。或いは、シングルレーンにおいて、レクロイの差動プローブやバーチャル・プローブオプションを使って一箇所をプロービングした状態から、異なる複数の場所の解析が可能です。SDAIII-CompleteLinQはシグナル・インテグリティ・パッケージEyeDoctorIIと共に利用することで、シングルレーンのシリアル・データ信号と理想的なイコライジング処理をした波形との比較が可能になります。
LaneScape(TM)比較モード
SDAIII-CompleteLinQは、LaneScape(TM)比較モードと新たなリファレンス・レーンを用いてレーン間の比較を行います。ユーザは、保存又は表示されたリファレンス・レーンのデータを用いてLaneScapeモードを用いることで、1つか2つ或いは全てのレーンとの比較をすることができます。
リファレンス・レーンは、複数のシナリオによるテストを可能にします。ひとつの例として、Aggressorのオン/オフ解析があります。アイパターン測定やジッタパラメータを近傍のAggressorがオンの状態で計測し、この結果をリファレンス・レーンとして保存しておき、Aggerssorをオフにした状態と比較することができます。
リファレンス・レーンは、LaneScapeモードを用いて他のレーンとの比較も可能になります。
垂直ノイズ測定とクロストーク解析
SDAIIIのオプションとして、CrosstalkとCrossLinQの2つのパッケージがあります。これらはSDAIII-CompleteLinQファミリの一部で、完全なAggressor/Victim解析の為に、垂直ノイズ測定とクロストーク解析ツールを提供します。3つのDual-Diracモデルのうちのひとつを使うことで、ノイズ成分はトータル・ノイズ(Tn)、ランダム・ノイズ(Rn)、デタミニスティック・ノイズ(Dn)に分離することができ、さらにデタミニスティック・ノイズは、符号間干渉ノイズ(ISIn)と周期性ノイズ(Pn)に分離することができます。
レクロイは唯一この機能をリアルタイム・オシロスコープ上で実現させています。
これはジッタ解析と同じように、ノイズ・トラック表示、ヒストグラム表示、スペクトラム表示が可能で、垂直ノイズが他のシリアル・データ・レーンや他の妨害源からのものかを解析することができます。クロストーク・アイパターンは、これまでのアイパターンでは見ることができず、はっきりとしなかったアイの内部・外部を問わない過剰なノイズの影響を示します。
先進のシグナル・インテグリティツールとの統合
新しいVirtualProbeパッケージとEyeDoctorIIがSDAIII-CompleteLinQに統合されます。EyeDoctorIIは、送信器のエンファシス処理や受信器のイコライザ処理をレーン毎に独立して行い、アイパターンやジッタが、どのように影響を受けるのかを見ることができます。
VirtualProbeは、Sパラメータでモデリングされたフィクスチャの影響を取り除いたり、伝送路の影響をエミュレーションすることで、プロービングが困難な場所の信号を見ることができます。CrosstalkとCrossLinQパッケージを組合せて使うと、VirtualProbeパッケージは、8ポートと12ポートの Xtalkブロックというマルチレーン間の結合の値付けをするSパラメータ・モデルを使うことができます。レクロイのシグナル・インテグリティネットワークアナライザ(SPARQ)は最高で12ポートまでのSパラメータ測定を行うことができる安価な測定器で、これを使って、Xtalkブロックのデータを生成することができます。
SDAIII-CompleteLinQは、レクロイのアイパターン、ジッタ、垂直ノイズ及びクロストーク解析の機能を全て備え、更にEyeDoctorIIとVirtualProbeの機能も統合したパッケージです。
対応機種
SDAIII-CompleteLinQは、WavePro/SDA/DDA7 Zi/Zi-Aシリーズ、WaveMaster/SDA/DDA8 Zi/Zi-Aシリーズ、LabMaster 9Zi-A/10Ziシリーズで動作します。また既にシリアルデータ解析パッケージSDAIIをお使いのお客様は、SDAIII-CompleteLinQの様々なパッケージへのアップグレードが可能です。
【販売価格】
SDAIII シングルレーン用シリアル・データ解析パッケージ49万円〜
【弊社Webサイトのリンク】
http://www.lecroy.com/japan/news/20120710/default.asp
【この発表に関するお問い合わせ先】
レクロイ・ジャパン株式会社
〒183-0006 東京都府中市緑町3-11-5
マーケティング・センター 塩田豊文
Tel: 042-402-9400(代表) Fax: 042-402-9586
Email: contact.jp@lecroy.com
http://www.lecroy.com/japan
