業界最小クラスのリフレクタ付き3色発光チップLEDを開発。高輝度、高混色性で、モバイル機器やアミューズメント機器の表現力アップに貢献
半導体メーカーのローム株式会社(本社:京都市)はこのほど、モバイル機器やアミューズメント機器などの用途向けに、リフレクタ付3色発光タイプとしては、業界最小※となる1.8×1.6mmの小型高輝度チップLED「MSL0301RGBW」「MSL0401RGBW」を開発しました。
3色発光タイプのLEDは光の3原色RGBそれぞれの発光素子を1パッケージに搭載したもので、白色をはじめフルカラーでの発光が可能です。
ロームでは、リフレクタ付タイプの高い集光性・輝度を保持したまま、業界最小サイズを達成。また発光素子の距離を近づけることにも成功し、表現力アップには欠かせない高い混色性も実現しました。これにより超精細でありながら、高輝度でのLEDマトリクスの生成も可能となり、アミューズメント機器における表現力アップに貢献します。本製品は11月からサンプル出荷(サンプル価格50円/個)を開始しており、2012年5月から月産300万個の体制で量産を予定しています。生産拠点は、ROHM-Wako Electronics (Malaysia) Sdn. Bhd.(マレーシア)となっています。
※4月6日現在 ローム調べ
<特長>
1)発光素子の高密度化による高い混色性
リフレクタケース付で、横方向への光漏れがなく、正面の光度を大きく向上。小型パッケージにより素子同士の距離が短く、混色性も優れた製品です。 2)リフレクタ付3色発光タイプLEDとして業界最小
リフレクタ付チップLEDとしては業界最小クラスの 1816サイズで、実装面積も大幅に削減。
3)クラス最高輝度を実現
4)リフレクタとピン数の種類を2種類ずつ取り揃え、幅広いニーズに対応
「MSL0301RGBW」 : 4pin / 「MSL0401RGBW」 : 6pin
<背景>
近年、フルカラーでの多彩な表現が可能なLEDは、ライトアップやデザイン性が求められる各種サイン、デジタルサイネージなど、幅広い分野への展開が大きく期待されています。
ロームでは、これまでも超小型モールドタイプの「PICOLEDR−RGBシリーズ」や高輝度リフレクタ付タイプの「SRGBシリーズ」を提供し、携帯電話の文字やアミューズメント機器のキャラクター表現などに重宝されてきました。しかし、各種機器の小型化、高機能化が進むにつれ、更なる表現力アップのため、より高輝度で混色性の高い小型3色発光LEDの開発が望まれていました。
<新製品の詳細>
今回ロームが開発した「MSL0301/0401RGBW」は、「PICOLED®」シリーズで培った小型化技術を駆使し、リフレクタ付タイプの高い集光性・輝度を保持したまま、業界最小サイズとなる1.8×1.6mmを達成。独自の配線パターンにより発光素子の距離を近づけることに成功し、表現力アップには欠かせない高い混色性も実現しました。
ロームでは、得意のパッケージ技術を活かした小型LED製品のラインアップを拡充しております。また、上質な光で表現力豊かな演出を可能にするロームのLEDはライトアップなど大型の施設でも数多く使用いただいています。今後も、モバイル機器からライトアップまで、さまざまなニーズに応えるLED製品ラインアップの拡充を進めてまいります。
