高精度・多機能計測器である周波数特性分析器「FRA51615」、ゲイン・フェーズ分析器「 FRA51602」の2機種を発売
2017/08/22
(株)エヌエフ回路設計ブロック
~EV用インバータ、ワイヤレス給電などのパワーエレクトロニクスから、先端バイオ研究まで~
(株)エヌエフ回路設計ブロック(本社:横浜市港北区、社長:高橋 常夫)は、各種周波数特性測定に対応する「周波数特性分析器 FRA51615と電子回路やサーボ機構の評価に使われる「ゲイン・フェーズ分析器 FRA51602を開発し、8月22日より販売を開始します。
■FRAの概要
周波数特性分析器 FRA(Frequency Response Analyzer)は、正弦波のスイープ信号を被測定物に与え、その周波数応答(利得・位相)を高精度に測定する計測器です。
ゲイン・フェーズ測定とインピーダンス測定が可能で、その測定対象は、電子回路、電気・電子部品、材料から、機械、さらに電池をはじめとする電気化学やバイオ関連まで、幅広い分野に及んでいます。
当社は、約40年前にFRAを開発し、1980年代にはCDプレーヤの生産ラインで広く使用されました。光ピックアップ、デジカメの手ぶれ補正・露光装置の評価などのサーボ制御、各種スイッチング電源の安定性を評価するパワーエレクトロニクス向けでは、日本のトップメーカとして、各種ラインナップを提供しています。
■新製品投入により拡大するアプリケーション
近年、高電圧化ニーズの高まるEV用インバータや構成部品の特性の評価など、パワーエレクトロニクス分野では、FRAが広く使われています。
また、開発から実用化へと進んでいるワイヤレス給電においても、FRAが得意とする共振周波数特性の測定が必須です。
さらに、エレクトロニクス以外でも、材料開発やバイオ関連などで、従来からの分析・評価方法とは別のアプローチとして、電気インピーダンス測定のニーズが高まっています。
<おもなターゲット分野>
・EV用インバータの評価
アイソレーション/入力電圧、最大600Vの高電圧対応。
・ワイヤレス給電
ターゲットは、磁気共鳴方式のEVワイヤレス充電で、伝送コイルの位置ズレ、伝送距離、角度ズレによる伝送効率の評価、構成部品(伝送コイル等)の特性評価に最適。
・リチウムイオン電池・燃料電池などの劣化診断や信頼性向上のため評価
電気化学インピーダンス測定では、周辺機器を含めたシステムを提案します。
・材料開発や医薬品・バイオなどライフサイエンス分野の分析・評価
従来からの評価・分析方法に加えて、1つのアプローチとして、電気的インピーダンス測定のニーズが高まっています。
■新製品の特長
新発売の2モデルは、周波数特性分析器の従来モデル※1の測定周波数、測定速度、確度、入力電圧、アイソレーション電圧等の基本性能を大幅に向上させ、さまざまな測定用途で求められる便利な機能を装備した製品で、より高精度な測定と測定の効率化に寄与します。
アイソレーション電圧・入力電圧600V(測定カテゴリ※2:600 V CATII/ 300 V CATIII、2モデル共通)は、高電圧ニーズが高まるインバータやスイッチング電源の測定に最適です。
<周波数特性分析器 FRA51615>
ゲイン・フェーズ測定に加えて、インピーダンス測定が可能なモデル。
インピーダンス測定においては、各種誤差補正機能を搭載し、再現性の高い測定を実現します。当社のバイポーラ電源と組み合わせることで、電子部品が実際に組み込まれる条件を模擬した
測定が可能です。
また、電池をはじめとする電気化学インピーダンス測定向けに、10μHz(従来は0.1mHz~)からの超低周波をカバーし、充放電による誤差要因を低減する新機能を搭載するなど、測定精度の向上をサポートします。
<ゲイン・フェーズ分析器 FRA51602>
FRAがもっともよく使われているスイッチング電源やメカニカルサーボなどのゲイン・フェーズ特性測定に特化したモデル※3で、測定周波数は10μHz~2MHzです。
最大電圧600V(測定カテゴリ※2:600 V CATII/ 300 V CATIII)により、非絶縁型PFC回路を商用電源に直接接続して測定できるようになりました。インバータの安定性評価などパワーエレクトロニクス分野での活用が期待されます。
200万円を切る価格で、今まで以上の高精度な測定と測定効率向上を提供します。
※1 当社製周波数特性分析器 FRA5097
※2 IECやJISの安全規格で規定された商用電源の区分
CATIII:建造物の低電圧主電源設備の配電部分に接続する回路
CATII:低電圧主電源設備の使用点に直接接続する回路
※3 インピーダンス測定機能は未装備
(株)エヌエフ回路設計ブロック(本社:横浜市港北区、社長:高橋 常夫)は、各種周波数特性測定に対応する「周波数特性分析器 FRA51615と電子回路やサーボ機構の評価に使われる「ゲイン・フェーズ分析器 FRA51602を開発し、8月22日より販売を開始します。
■FRAの概要
周波数特性分析器 FRA(Frequency Response Analyzer)は、正弦波のスイープ信号を被測定物に与え、その周波数応答(利得・位相)を高精度に測定する計測器です。
ゲイン・フェーズ測定とインピーダンス測定が可能で、その測定対象は、電子回路、電気・電子部品、材料から、機械、さらに電池をはじめとする電気化学やバイオ関連まで、幅広い分野に及んでいます。
当社は、約40年前にFRAを開発し、1980年代にはCDプレーヤの生産ラインで広く使用されました。光ピックアップ、デジカメの手ぶれ補正・露光装置の評価などのサーボ制御、各種スイッチング電源の安定性を評価するパワーエレクトロニクス向けでは、日本のトップメーカとして、各種ラインナップを提供しています。
■新製品投入により拡大するアプリケーション
近年、高電圧化ニーズの高まるEV用インバータや構成部品の特性の評価など、パワーエレクトロニクス分野では、FRAが広く使われています。
また、開発から実用化へと進んでいるワイヤレス給電においても、FRAが得意とする共振周波数特性の測定が必須です。
さらに、エレクトロニクス以外でも、材料開発やバイオ関連などで、従来からの分析・評価方法とは別のアプローチとして、電気インピーダンス測定のニーズが高まっています。
<おもなターゲット分野>
・EV用インバータの評価
アイソレーション/入力電圧、最大600Vの高電圧対応。
・ワイヤレス給電
ターゲットは、磁気共鳴方式のEVワイヤレス充電で、伝送コイルの位置ズレ、伝送距離、角度ズレによる伝送効率の評価、構成部品(伝送コイル等)の特性評価に最適。
・リチウムイオン電池・燃料電池などの劣化診断や信頼性向上のため評価
電気化学インピーダンス測定では、周辺機器を含めたシステムを提案します。
・材料開発や医薬品・バイオなどライフサイエンス分野の分析・評価
従来からの評価・分析方法に加えて、1つのアプローチとして、電気的インピーダンス測定のニーズが高まっています。
■新製品の特長
新発売の2モデルは、周波数特性分析器の従来モデル※1の測定周波数、測定速度、確度、入力電圧、アイソレーション電圧等の基本性能を大幅に向上させ、さまざまな測定用途で求められる便利な機能を装備した製品で、より高精度な測定と測定の効率化に寄与します。
アイソレーション電圧・入力電圧600V(測定カテゴリ※2:600 V CATII/ 300 V CATIII、2モデル共通)は、高電圧ニーズが高まるインバータやスイッチング電源の測定に最適です。
<周波数特性分析器 FRA51615>
ゲイン・フェーズ測定に加えて、インピーダンス測定が可能なモデル。
インピーダンス測定においては、各種誤差補正機能を搭載し、再現性の高い測定を実現します。当社のバイポーラ電源と組み合わせることで、電子部品が実際に組み込まれる条件を模擬した
測定が可能です。
また、電池をはじめとする電気化学インピーダンス測定向けに、10μHz(従来は0.1mHz~)からの超低周波をカバーし、充放電による誤差要因を低減する新機能を搭載するなど、測定精度の向上をサポートします。
<ゲイン・フェーズ分析器 FRA51602>
FRAがもっともよく使われているスイッチング電源やメカニカルサーボなどのゲイン・フェーズ特性測定に特化したモデル※3で、測定周波数は10μHz~2MHzです。
最大電圧600V(測定カテゴリ※2:600 V CATII/ 300 V CATIII)により、非絶縁型PFC回路を商用電源に直接接続して測定できるようになりました。インバータの安定性評価などパワーエレクトロニクス分野での活用が期待されます。
200万円を切る価格で、今まで以上の高精度な測定と測定効率向上を提供します。
※1 当社製周波数特性分析器 FRA5097
※2 IECやJISの安全規格で規定された商用電源の区分
CATIII:建造物の低電圧主電源設備の配電部分に接続する回路
CATII:低電圧主電源設備の使用点に直接接続する回路
※3 インピーダンス測定機能は未装備
