ISDNマイグレーション用M2Mゲートウェイ FutureNet MA-E370/L発表のご案内
FutureNet MA-E370/Lは、LTE対応のLinuxマイクロアプライアンスサーバFutureNet MA-E350/NLをベースにアナログ電話ポート、モデム等を搭載したモデルです。
アナログ電話回線やISDN等に接続されるレガシー端末を、LTEを利用したIPネットワークへのマイグレーションを実現します。
1988年サービス開始のISDNサービスは、契約数337万件※1と膨大ですが、2020年から徐々に廃止され2025年には終了の予定となっています。
FutureNet MA-E370/Lは、パナソニック株式会社とISDNマイグレーション用M2Mゲートウェイとして共同開発した製品※2であり、
・ ISDN既存システムへそのまま接続可能なインターフェースを装備(MVNO/NGN対応)
・ 専用システムを大幅に改編することなくコストを最小限にマイグレーション
・ 光回線を使ったIPネットワークや、月額費用の安価なMVNOのLTE回線への置き換え
を実現します。
≪FutureNet MA-E370/Lの特長≫
◆モデムエミュレート機能
標準モデムをエミュレートしてDCEポートに接続するレガシー端末のシリアルデータをIP化してソケット通信を行います。
◆SIPサーバ機能
SIPサーバ機能を搭載し、各種VoIPサービスと連携してアナログ電話ポートや音声入出力ポートに接続する機器の音声通信を実現します。
アナログ電話ポートにモデムを接続すれば、VoIPを利用した、みなし音声によるモデム通信も実現可能です。
◆アナログモデムリレー機能
アナログ電話ポートに接続されるモデムからの発信を内蔵するアナログモデムに着信させ、シリアルデータを取り出した上でIP化してソケット通信を行うことができます。
みなし音声によるモデム通信の場合は、回線品質やネットワークの混雑による遅延等の影響を受けやすく通信に失敗する場合がありますが、この方式ではシリアルデータをTCPパケットに変換して通信しているため、遅延等の影響を受けずに安定した通信が見込めます。
◆ISDN・PHSからのマイグレーション
ISDN-TAやPHSモデムを取り外し、端末とFutureNet MA-E370/Lを直接シリアルポートで接続し、モデムエミュレート機能を利用してIPネットワークへのマイグレーションを実現します。
◆アナログ回線からのマイグレーション
ISDN・PHSからのマイグレーションと同様にアナログモデムを取り外し、端末を直接接続することでモデムエミュレート機能を利用したIPネットワークへのマイグレーションが可能です。
端末とアナログモデムが一体化されて切り離せないような場合は、内蔵モデムによるアナログモデム間通信のエミュレート機能を利用してマイグレーション可能です。
この場合は端末とFutureNet MA-E370/Lは電話ポートで接続します。
◆マルチキャリア対応
FutureNet MA-E370/Lの通信モジュールは、マルチキャリア対応AM Telecom社製AMM570を搭載しています。
キャリア制限がなく、ISDNからLTEにマイグレーションすることができます。
◆J-ALERT受信機JARS-1000との連携
J-ALERT受信機JARS-1000のライン出力をFutureNet MA-E370/Lのラインインに接続すれば、あらかじめ指定したロケーションへ自動発信(SIPサーバ機能)します。受信側では自動着信させたものをアンプ出力します。また自動起動機の出力へ付けることで防災無線の二重化(IP延長)が可能です。
※1 出展:総務省「INSネット(ISDNディジタル通信モード)終了に伴う対応の考え方(2016年7月14日)」
※2 当該製品を用いたパナソニック株式会社のサービスについては、「MVNO回線によるISDNマイグレーションサービスを提供」
http://news.panasonic.com/jp/press/data/2016/09/jn160905-1/jn160905-1.htmlをご参照願います。
