東京、2015年5月18日発 –キーサイト・テクノロジー合同会社（職務執行者社長：梅島 正明、本社：東京都八王子市高倉町9番1号）は、Advanced Design System （ADS）用のPCI ExpressおよびUSBコンプライアンス・テスト・ベンチを発表します。この製品により、SerDesの設計者は、候補となるデザインのシミュレーションからプロトタイプでの測定まで、一貫した設計のフローを実現できます。このソリューションは、SerDesのI/Oブロックを開発する半導体メーカーや、そうしたチップをPCBに実装／システムに統合するOEMメーカーに最適です。

どちらのコンプライアンス・テスト・ベンチも、当社のADS 2015.01版チャネル・シミュレータ・ソフトウェアのアドオンになります。これらの新しいテストベンチでは、候補となるデザインのシミュレーション時に、PCI-SIG®(PCI Special Interest Group)とUSB Implementers Forum(USB-IF)の仕様に準拠することが確認でき、確実な試作が可能になります。以前のツールでは、シミュレーションと試作品のコンプライアンス結果の相関を確認することが困難でした。

ADS PCI ExpressおよびUSBコンプライアンス・テスト・ベンチでは、この状況を改善するため、お客様が持つ測定／評価のノウハウをシミュレーション上で実現できる回路ブロックを各種用意しています。テストベンチにはWaveform Bridgeと呼ばれるポスト・プロセッシング機能があり、シミュレーション結果の波形データを当社のInfiniiumオシロスコープで動作するコンプライアンスアプリケーションにエクスポートできます。最新版のInfiniiumソフトウェアは、オシロスコープからのリアルタイムデータだけでなく、保存済みのオシロスコープの波形データまたはADSからの波形データをオフラインモードで処理できます。さらに、Windows PC向けに、Infiniiumオシロスコープのオフラインソフトウェア（Infiniiumオフライン）も用意しています。このソフトウェアにより、PC上でコンプライアンスアプリケーションとADSとを同時に使用することが可能になります。

当社のEEsof EDAの高速デジタル・デザインの製品マネージャーであるColin Warwickは次のように語っています。「この新しい方法では、オシロスコープのリアルタイムモードおよびオフラインモード、さらに別のPC上で動作するInfiniiumオフラインの3つのケースすべてに、同じコンプライアンス・テスト・セットを適用できます。その結果、デザインのシミュレーション時において、製造プロトタイプで作成されるコンプライアンスレポートと同じレポートを受け取ることが可能です。」

シミュレーションからハードウェア・プロトタイプ・テストまで対応する当社の新しい製品は、さまざまなメーカーの異なるソリューションを使い作業するわずらわしさを排除したシームレスなソリューションです。

当社の高性能オシロスコープのマーケティングマネージャーであるBrig Asayは次のように語っています。「EDAソフトウェアに、当社の実証済みのオシロスコープ・コンプライアンス・アプリケーションを活用することで、お客様のデザインワークフローをシンプルにします。キーサイトは業界最高のソフトウェアとハードウェアを自社で手掛けている他に類のない会社です。当社の優れたハードウェアとソフトウェア、そして人材により、お客様のPCI ExpressとUSBにおける設計と評価を加速いたします。」