Bluetooth LE 5.4と高度なセキュリティを備えたインテリジェントなDigi XBee 3 BLUモジュールを発表
IoT(Internet of Things)コネクティビティ製品・サービスプロバイダであるDigi International社 (本社・米国、NASDAQ:DGII)はこのほど、「Digi XBee 3 BLU」モジュールを発表しました。数々の受賞歴を誇るDigi XBee組込み無線モジュールファミリのこの最新製品は、インダストリアル、ヘルスケア、小売、スマートビルディングといったアプリケーションにおいて、プロビジョニング、エッジ処理、モバイル管理機能を備えたコネクテッド製品に、信頼性とセキュリティに優れたBluetooth Low Energy(LE)5.4コネクティビティを提供します。
■実績のあるエコシステム、インテグレーション規模
Digi XBee 3 BLUは、-40℃~85℃の工業温度範囲という過酷な環境下でも信頼性の高い動作を実現するよう設計されており、通信レンジの拡張、データスループットの向上、近接検知や資産追跡アプリケーション向けのビーコン機能など、Bluetooth LE 5.4の機能をサポートしています。
Digi XBeeの標準形状2種類(スルーホール型とマイクロ型)を用意しており、電波法認証取得済みであるため、グローバル市場における規制当局の承認プロセスを迅速化できます。実績のあるDigi XBeeエコシステムは、形状、ピン互換性、接続技術、API、ソフトウェアツールをシームレスに統合します。これにより、デバイスメーカーは、ハードウェアやソフトウェアの大規模な再設計を必要とせずに、製品にインテリジェントなBluetoothコネクティビティを迅速に追加できます。
■ローカルエッジインテリジェンス
従来の外付けマイクロコントローラを必要とするBluetoothモジュールと異なり、Digi XBee 3 BLUは、モジュール上のI/O(デジタルI/O、10ビットADC入力)とBluetooth LEコネクティビティに直接アクセスできるMicroPythonプログラマビリティを内蔵しています。このエッジ処理オプションにより、デバイスメーカーはカスタムロジック、センサデータ処理、意思決定をモジュール上に直接実装することができ、設計の複雑さとコストをさらに削減できます。
■卓越したセキュリティ
Digi XBee 3 BLUのセキュリティは、標準的なBluetoothモジュールの実装をはるかに超えています。セキュアブートやハードウェアアクセラレーション暗号化を含むDigi TrustFenceと、Secure Remote Password(SRP)規格の実装を統合し、「ゼロ知識」認証と強固な256ビットAES暗号化機能を提供します。暗号化されたアドバタイジングや標準のセキュアペアリング機能といった高度なBluetooth LE 5.4セキュリティ機能と組み合わせることで、このモジュールはさらなるセキュリティレイヤを提供します。
■モバイル開発スタック
Digi XBee Studioは、デバイス検出、通信用コンソール、デバイス設定、ファームウェアアップデート、XBeeプロファイル作成やデバイスリカバリといったタスク向けの組込みツールを提供します。このツールのクイックセットアップウィザードは、ビーコン送信やセンサモニタリングといった一般的なユースケース向けの事前設定されたテンプレートを提供することで、開発時間を短縮します。
Digi XBeeモバイルアプリは、Bluetoothを使用してiOSおよびAndroidデバイスから直接ワイヤレスで設定や無線(OTA)ファームウェアアップデートを可能にすることで、現場での導入を簡素化します。開発メーカーは、カスタマや技術者が物理的なアクセスや特殊な機器を必要とせずに、近くのデバイスを容易に検出し、センサデータを読み取り、設定パラメータを変更し、リモートメンテナンスを実行できる製品を開発できるようになります。アプリには、ビーコンスキャン、ビーコンアドバタイジング、スマートフォン/タブレット通信などのユースケースに対応した機能が組み込まれており、Bluetooth対応製品の迅速なテストと導入を可能にします。
Digi IoT Mobile SDKは、Digi XBee 3 BLUモジュールを統合した製品と連携するブランドモバイルアプリケーションを作成するための包括的なライブラリ、コードサンプル、ドキュメントを提供します。Digi IoT Library for Microsoft .NET MAUIは、開発者が単一のアプリケーションを作成し、iOSとAndroidプラットフォーム間でコードを共有できるフレームワークであり、開発期間、複雑さ、コストを低減します。
【主な特長】
・迅速かつ将来を見据えた統合を実現する標準Digi XBeeフォームファクタとAPI
・高度なビーコン機能を備えたBluetooth Low Energy 5.4コネクティビティ
・Digi TrustFenceデバイスセキュリティと強固な256ビットAES暗号化を内蔵
・モバイル現場管理機能を実現するDigi XBee Mobile App
・モバイルアプリ開発と統合を加速させるDigi IoT XBee SDK
・エッジインテリジェンスを提供し設計を簡素化するMicroPython環境
・内蔵I/O機能により、センサの直接統合とローカル制御が可能
・過酷な環境にも対応する工業温度範囲(-40℃~+85℃)
「Digi XBee 3 BLUは、初期プロビジョニングから継続的なメンテナンスまで、ワイヤレスデバイス管理の統合を即座に実現することで、デバイスメーカーが直面する一般的な統合障壁の解消に貢献します。カスタマは、ローカルデータ処理を伴う機器監視、近接ベースの資産管理、モバイル対応デバイスプロビジョニングといった業界を横断するソリューションを、単一の製品プラットフォームで提供できるようになります」と、Digi Internationalのシニアプロダクトマネージャであるクイン・ジョーンズは述べています。
Digi XBee 3 BLUモジュールと開発キットは、Digiの販売代理店からすぐに提供可能です。XBee 3 BLUは、世界中で2,500万台以上のモジュールが採用されている実績のあるDigi XBeeエコシステムの一部です。詳細は、www.digi.com/xbee-bluをご覧ください。
