新製品Cyclone IV FPGAで、Cycloneシリーズを拡充
2009/11/05
インテル(株)プログラマブル・ソリューションズ事業本部
アルテラ、新製品Cyclone IV FPGAで、Cycloneシリーズを拡充
* 低コスト、シリアル・プロトコル、量産向けFPGA
プログラマブル・ロジック・ソリューションの世界的リーディング・カンパニーであるアルテラ・コーポレーション(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、社長兼CEO:ジョン・デイナ、日本法人:東京都新宿区、代表取締役社長:日隈寛和、NASDAQ:ALTR 以下、アルテラ)は11月2日(日本時間:11月3日)、発売以来、成功を収めている「Cyclone」FPGAシリーズをさらに拡充する新製品「Cyclone IV」FPGAファミリを発表し、トランシーバ内蔵製品のリーダーシップを強化しました。
モバイル・ビデオ、音声、データアクセス、高画質3D画像への需要の高まりによって増加する、低コストでの帯域幅拡大というニーズに対応すべく、 Cyclone IV FPGAファミリは、低コストと低消費電力そして豊富なロジック、メモリ、DSP機能の最適な組み合わせを提供するだけでなく、主要なシリアル・プロトコルへのサポートも提供します。
Cyclone IV FPGAファミリには、2種類の製品が用意されています。
Cyclone IV GX デバイスは、最大15万個相当のロジック・エレメント(LE)、最大6.5MビットのRAM、最大360個の乗算器、最大8個の3.125Gbps統合トランシーバを備えています。ギガビット・イーサネット(GbE)、SDI、CPRI、V-by-Oneなどの主要プロトコルをサポートし、PCI Express(PCIe)に対応するハードIPを備えています。低消費電力性と11x11mmの小型パッケージという特長により、ワイヤレス、ワイヤライン、放送機器、産業機器、民生機器などの低コスト、小型アプリケーションに最適です。
Cyclone IV E デバイスは、低コスト、低消費電力、多機能性のかつてない組み合わせを実現し、前世代のCyclone製品と比較して、消費電力を最大25%削減しています。携帯型のソフト無線(Software-defined Radio)など、消費電力を重視するアプリケーションに最適です。
Cyclone IV GXは、システム全体のコスト削減にフォーカスした製品です。トランシーバを統合することで、外部コンポーネントのコストを削減し、外部トランシーバ PHYを使用していた前世代のCyclone製品と比較して、消費電力を最大30%削減しました。これにより、熱対策用ハードウェアが不要となったため、この点においてもコスト削減につながっています。また、2種類の電源電圧で駆動するため、PCBデザインを大幅に簡素化し、ボード・スペースとコストを低減させます。低コスト化に重点を置いたCyclone IV GXの最小デバイスは、業界で最も小さなトランシーバ内蔵搭載FPGAです。
アルテラ プロダクト&コーポレート・マーケティング担当バイスプレジデントのビンス・フー(Vince Hu)は、「Cyclone IV FPGAは、FPGAの採用範囲をこれまでにないほど拡大させるものです。ASSPに匹敵するコストと、圧倒的な柔軟性によって、Cyclone IV FPGAは次世代デザインに欠かせない選択肢となるでしょう。Cyclone IV ファミリの革新的な機能により、マルチ・プロトコルのサポートやボード・デザインの簡素化、ASSPに比べて陳腐化することのないソリューション開発が容易になるでしょう」と述べています。
出荷時期について
Cyclone IV GXデバイス最初の製品となる「EP4CGX15」、およびCyclone IV Eデバイス最初の製品となる「EP4C115E」は、2010年第1四半期より量産出荷を開始予定です。最小デバイスであるCyclone IV E「EP4CE6」の25万個購入時(2010年)販売価格は3ドル、「EP4CGX15」は6ドルからの予定です。Cyclone IV GXの一部製品は、「Quartus II 開発ソフトウェアv9.1」で設計を開始することができます。全製品のサポートは、「Quartus II v9.1 SP1」からとなります。
アルテラのCyclone IV FPGAについての詳細情報は、アルテラのWebサイト(http://www.altera.co.jp/products/devices/cyclone-iv/cyiv-index.jsp)をご覧ください。
