オスラム オプトセミコンダクターズのOslon LXは、LCDディスプレイバックライト向け小型パッケージで、1WクラスのLEDです。Oslon LXは、2種類の白色があり、最適化されたレンズにより、効率的に薄型ライトガイドへ光を取り込むことができます。そのため、ディスプレイは超薄型設計が可能で、シングルエッジタイプにおいても均一なバックライト性能を実現します。


小型パッケージと駆動電流350 mAでTyp.値75 lm/90 lmという高光出力のため、両サイドエッジまたはシングルエッジタイプにおいて光を取り込み、65インチまでのテレビやコンピュータディスプレイの均一なバックライト性能を実現します。指向角125°の最適化されたレンズは、ライトガイドへのカップリング効率をほぼ80%達成するように設計されています。

Oslon LXは2種類の色域特性を実現しています。マルチホワイト（高色域タイプ）は、sRGBの色域を100％カバーしており、光出力は75 lm（Typ.）です。ウルトラホワイト（高効率タイプ）はsRGBの色域を80％カバーし、Typ.値はより明るい90 lmとなっています。オスラム オプトセミコンダクターズ LCDバックライティング マーケティングマネージャー Winfried Schwedlerは、次のように述べています。「高色域タイプのマルチホワイトOslon LXは小型パッケージを採用した1WクラスのLEDでありながら、市場要求を満足する性能を実現しています。また、色域特性を80%程度に抑えたウルトラホワイトを選択されるユーザーは、高効率により必要な輝度レベルを達成しながらLED数の低減が可能となり、30%のコストダウンが達成できます。このように、お客様の求められる用途に合ったLED選択が可能となります。」

Oslon LXは、チップレベルコンバージョン（CLC技術）で最新のThinGaN素子技術を採用し、高光効率ときわめて均一な配光を実現します。最適化されたレンズ形状により、最大限の光取出し効率を可能にし、ほぼ80％という高いライトガイドカップリング効率を実現しています。Oslon LXは、サイズ3 x 3 x 1.6 mmと小型で、厚さ2〜4mmのライトガイドへの使用に最適です。そのため、非常に薄型のディスプレイを製作することができます。これらの特長により、Oslon LXはLCD市場において重要な製品と位置づけられます。Oslon LXを搭載したテレビは、9月4日〜9日にベルリンで開催されるIFA（ベルリン国際民生用エレクトロニクス・ショー）で披露される予定です。


オスラム オプトセミコンダクターズについて

オスラムはシーメンスのグループ会社で、 2大照明メーカーのひとつです。その全額出資会社であるオプトセミコンダクターズは、ドイツ・レーゲンスブルクに本社を置き、可視光・赤外発光ダイオード、高出力レーザダイオード、センサを取り扱っています。生産拠点をドイツ・レーゲンスブルクとマレーシア・ペナンに、北米の営業拠点をアメリカ・サニーベールに、アジアの営業拠点を香港に置き、世界中にセールスオフィスがあります。2008年度は4,600人以上の従業員を擁し、売上は5億2900万ユーロを超えました。
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