〜再生可能エネルギー、HEVおよびEV設計用の無接点検出〜

グリーン電力や可動性が推進される中、次世代の電流検出技術へのニーズが高まっています。メレキシスが発表したカスタムプログラム可能な MLX91209 高速ホール効果センサが、最適なソリューションを実現します。

メレキシスは再生可能エネルギー、ハイブリッド車（HEV）および電気自動車（EV）用無接点電流検出の最新技術を推進しています。MLX91209は、標準SIPパッケージにパッケージ化された、顧客により完全にプログラム可能なモノリシックセンサICで、外部から加えられた流速密度に比例して高速アナログ出力信号を発します。MLX91209の利用により、ユーザーは高速応答時間を特長とする精密、プログラム可能電流センサのソリューションを実現できます。

MLX91209は、ガルバニック絶縁、高速応答時間および小型パッケージサイズという特長を持ち、最高 200kHzまでの精密DCおよび／またはAC電流測定に特に適しています。SIPパッケージのため、強磁性コア設計に簡単に実装することができます。

MLX91209は、自動車用途、再生可能なエネルギー変換（太陽光および風力発電）、電力供給、モーター制御、過負荷防止の分野で幅広く利用される電子部品の需要に対応するために設計されました。主な用途は、特に太陽光発電コンバータのバッテリー電流モニタリングおよびHEVやEVの走行用モーターを駆動する自動車インバータです。

高速ホール効果センサは、自動車に適格の性能を持ち、コンダクタを流れる電流で発生する磁場を、磁場に比例する電圧に変換することによって電流を検出します。

MLX91209の変換特性は、顧客により完全にプログラム可能です。感度や補正値などのパラメータは、内部EEPROMメモリに保存されます。較正は、メレキシスの定評あるPTC（プログラミング・スルー・コネクタ）プロトコルを使って行うことができます。この方法は、追加のピンを使わず、供給電圧を調節してプログラミングを行うため、最大効率の生産フローを得ることができます。線形アナログ出力によって、3μsの超高速応答が要求される用途でセンサの利用が可能となります。

カスタム較正は、較正した電流感度を達成できるようにするため、電流コンダクタおよび強磁性コアに対してセンサを修正した後、現場で行うと最も良い結果を得られます。MLX91209をベースとした電流検出システムの標準的精度は、回路内終端較正を適用した場合、室温で±0.5％以内、または全温度域（−40〜125℃）で±2％です。

MLX91209CA のプログラム可能感度は、5〜150mV／mTです。センサは4ピンSIPにパッケージ化されていますが、これは RoHS 準拠の無鉛パッケージです。請求に応じて、エンジニアリング・サンプルを提供いたします。

詳細は:www.melexis.com