MelexisのMLX75030は、苛酷な操作環境におけるロバストなマルチチャネルの近距離光感知システムの実装を容易にするために設計されたユニバーサルなアクティブ光センサインタフェイスです。独立した4つの内蔵光測定チャネルが同時に機能します。2つは反射光に対応し、他の2つは環境光測定を行います。これにより、特に車載インフォテイメントシステム、白物家電や家電機器において、背景照明レベルが広範囲に変動するような環境下で、近接検知やタッチレスジェスチャー認識を必要とするヒューマン・マシン・インタフェイス（HMI）向けにデバイスを最適化します。

このICは統合された周辺光抑制機能付きの２つのアクティブ光反射測定チャネルを装備。アクティブ光感知部は、周辺光を感知するために外部接続されたフォトダイオードからの光電流信号を測定する2つの対数電流センサによって補完されます。内部制御ロジック、ユーザ設定可能なレジスタ、SPI通信によって、シンプルでプログラム可能な操作が可能。多重化機能によりさらに多くのチャネルを追加できます。内蔵の温度センサは、熱による影響の補正に利用されます。

MLX75030では、LED電流を制御した結果として得られるフォトダイオードの信号を測定し、測定結果は内蔵の16ビットADコンバータ（ADC）でデジタル形式に変換されます。次にこのデータは、SPIインタフェイスを介してシステムのマイクロコントローラに転送されます。両方のアクティブ光チャネルで検知された光強度は、背景光レベルから独立して検出器に近い物体の近接を検出することができます。それによって、人の動作（スワイプやズームなど）をソフトウェア・アルゴリズムに基づいて決定します。 毎秒フレーム数30のHMI応答時間をサポート。最もレベルの高い自動車規定を満たすため、以下のような補助回路機能が統合されています：ウォッチドッグタイマー、CRC、オープン/ショートテスト、内部診断、バイアス/リファレンスソース、クロックジェネレーター。

MLX75030はコンパクトな（4mm x 4mm）、24ピン表面実装QFNパッケージ、またはベアダイとして提供されています。動作温度範囲は標準の0〜70℃および拡大バージョンの−40℃〜105℃でご用意しております。

詳細はWebで：www.melexis.com