スーパーハイビジョン用カメラの色校正に使える、LED電子色票「CP1000」を発売
2016/06/17
ノブオ電子(株)
~デジタルな色が溢れる時代の新しい色基準を提案~
ノブオ電子株式会社(本社:浜松市、代表取締役:鈴木 均)は、スーパーハイビジョン用放送カメラの色校正やディスプレイの発色評価、あるいは色彩・視覚実験における色刺激等に使える、まったく新しい原理のLED電子色票、CP1000を発売します。なお、本製品を、日本色彩学会併設展(名城大学、6月4日〜5日)及び、画像センシング展(パシフィコ横浜、6月8日〜10日)にて、展示します。
【製品概要】
本製品は、異なる波長(色)で発光する18種類のLEDの光を、積分球と呼ばれる内面が硫酸バリウムで塗装された球内で混色させ、開口部に表示させます。そのため物体で反射されるほとんど全ての色を再現・表示できます。単に色をつくるだけであればRed, Green, Blueの3原色のLEDがあれば充分ですが、18種類のLEDを揃え、いわば18原色とすることで、実在する色を色そのもの(色度値)だけでなく、光のスペクトル分布で再現、物体で反射されるほとんど全ての色を再現・表示できます。
本製品のバックボーンをなす技術は、静岡大学の下平美文特任教授のもとで開発されました。また、2016年1月に承認され、6月に発行予定の静岡大学「次世代高忠実色再現画像システム標準化準備委員会(以下委員会)発の国際標準規格ISO/TS17321-4に準拠しています。そして本製品の試作開発は、静岡県ものづくり支援センターの「ものづくり・商業・サービス革新補助金」の助成を受け実施しました。
【開発の背景・動機】
本製品の原型となる装置は、下平研究室で博士課程を修めたポーランドからの留学生が、2007年研究用の電子色票として独力で製作しました。一方、下平教授の研究成果である忠実色再現画像技術の国際標準化を推進する前述の委員会が、2011年秋、静岡大学浜松キャンパス内に設立され活動を開始し、カメラの色取得特性を明確に知るための“色の物差し”、Programmable Light Emission Systemの国際標準化に取り組みました。委員会のメンバーでもある当社は、委員会がISOに提案した規格案の実験的検証のための装置「LED電子色票」の製作に協力いたしました。
このように技術的にはある程度進んでいたLED電子色票を、製品化することになったきっかけは、この夏から試験放送が始まるスーパーハイビジョンです。当初スーパーハイビジョン放送は、2025年の放送開始予定でした。ところが2014年8月に2018年からの放送開始に前倒しされました。このスーパーハイビジョン放送、4K, 8Kといった画像のきめ細かさばかりが喧伝されていますが、実は再現できる色の範囲、色域がハイビジョンに比べ大きく広がります。カメラは広がった色域の色を正確に撮像できるように、色校正されなければなりません。これを可能にするのがLED電子色票CP1000です。
【特徴について】
■ほとんどすべての色をスペクトル分布の指定により再現できる
■CIE(国際照明委員会)の標準光源D50, D55, D65, Aなどを再現できる
■コンピュータ制御なので、ユーザーの作業環境への組み込みができる
■スペクトル分布は異なるが色度が同じ色(メタメリックカラー)を表示できる
【用途、ユーザーについて】
■スーパーハイビジョン用カメラ、通常のカメラの色校正、分光感度設計
■カメラの特性評価(リニアリティ、ノイズ特性、感度むら特性など)
■広色域ディスプレイの発色評価
■色彩実験、視覚実験
■デジタルイメージング機器の色基準
ユーザー:放送用カメラメーカー、放送局、映像編集会社、ディスプレイメーカー、色彩・視覚研究者
ノブオ電子株式会社(本社:浜松市、代表取締役:鈴木 均)は、スーパーハイビジョン用放送カメラの色校正やディスプレイの発色評価、あるいは色彩・視覚実験における色刺激等に使える、まったく新しい原理のLED電子色票、CP1000を発売します。なお、本製品を、日本色彩学会併設展(名城大学、6月4日〜5日)及び、画像センシング展(パシフィコ横浜、6月8日〜10日)にて、展示します。
【製品概要】
本製品は、異なる波長(色)で発光する18種類のLEDの光を、積分球と呼ばれる内面が硫酸バリウムで塗装された球内で混色させ、開口部に表示させます。そのため物体で反射されるほとんど全ての色を再現・表示できます。単に色をつくるだけであればRed, Green, Blueの3原色のLEDがあれば充分ですが、18種類のLEDを揃え、いわば18原色とすることで、実在する色を色そのもの(色度値)だけでなく、光のスペクトル分布で再現、物体で反射されるほとんど全ての色を再現・表示できます。
本製品のバックボーンをなす技術は、静岡大学の下平美文特任教授のもとで開発されました。また、2016年1月に承認され、6月に発行予定の静岡大学「次世代高忠実色再現画像システム標準化準備委員会(以下委員会)発の国際標準規格ISO/TS17321-4に準拠しています。そして本製品の試作開発は、静岡県ものづくり支援センターの「ものづくり・商業・サービス革新補助金」の助成を受け実施しました。
【開発の背景・動機】
本製品の原型となる装置は、下平研究室で博士課程を修めたポーランドからの留学生が、2007年研究用の電子色票として独力で製作しました。一方、下平教授の研究成果である忠実色再現画像技術の国際標準化を推進する前述の委員会が、2011年秋、静岡大学浜松キャンパス内に設立され活動を開始し、カメラの色取得特性を明確に知るための“色の物差し”、Programmable Light Emission Systemの国際標準化に取り組みました。委員会のメンバーでもある当社は、委員会がISOに提案した規格案の実験的検証のための装置「LED電子色票」の製作に協力いたしました。
このように技術的にはある程度進んでいたLED電子色票を、製品化することになったきっかけは、この夏から試験放送が始まるスーパーハイビジョンです。当初スーパーハイビジョン放送は、2025年の放送開始予定でした。ところが2014年8月に2018年からの放送開始に前倒しされました。このスーパーハイビジョン放送、4K, 8Kといった画像のきめ細かさばかりが喧伝されていますが、実は再現できる色の範囲、色域がハイビジョンに比べ大きく広がります。カメラは広がった色域の色を正確に撮像できるように、色校正されなければなりません。これを可能にするのがLED電子色票CP1000です。
【特徴について】
■ほとんどすべての色をスペクトル分布の指定により再現できる
■CIE(国際照明委員会)の標準光源D50, D55, D65, Aなどを再現できる
■コンピュータ制御なので、ユーザーの作業環境への組み込みができる
■スペクトル分布は異なるが色度が同じ色(メタメリックカラー)を表示できる
【用途、ユーザーについて】
■スーパーハイビジョン用カメラ、通常のカメラの色校正、分光感度設計
■カメラの特性評価(リニアリティ、ノイズ特性、感度むら特性など)
■広色域ディスプレイの発色評価
■色彩実験、視覚実験
■デジタルイメージング機器の色基準
ユーザー:放送用カメラメーカー、放送局、映像編集会社、ディスプレイメーカー、色彩・視覚研究者
