風力発電機 レンズ風車
最終更新日:2024/04/02
このページを印刷高い発電効率と騒音の低減を実現
【レンズ風車】は、流入風速の増加による高い発電効率と翼端渦により発生する騒音の低減を実現した風力発電機。レンズの丸い輪により景観性が向上。つば付きディフューザ(集風体)の「つば」により発生するカルマン渦がディフューザ背後に低圧域を発生させ、その低圧域が風を引き込む。集風加速された風はブレード先端部で1.5倍ほどに増速し、風車を回す。風力エネルギーは風速の3乗に比例するため、同じロータ径の風車で約2~3 倍の発電出力が得られる。またブレード先端で発生する翼端渦とディフューザの内壁に誘導される反対向きの渦が下流に進むにつれ打ち消し合い、空力騒音の源である翼端渦が抑制され、騒音が大幅に軽減されている。3kW機の騒音計測では風速5~14m/s、風車近くで音圧レベル55dB以下を達成しており、閑静な住宅地においても騒音が気にならない。さらに、尖った先端を持つブレードが高速で回る従来の風車とは異なり、ブレードを囲むディフューザの「輪」による柔らかなイメージのため景観を損なわず、周りの風景に溶け込みやすい。