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【カタログプレビュー】【技術資料】ボルテックス効果

ボルテックス・チューブの中の空気流

入り口からの圧縮空気はゼネレーターと外廓本体の間にあるリング状の部屋に入ります。続いて、この空気は音速又は音速に近 い速度でノズルに入り、拡大してその圧力の一部を失います。このノズルは空気流が旋回室の周壁に向け、接線方向に噴出するように設定されています。噴出した空気はすべて、旋回室に続くホット・チューブに入ります。流入した空気流はチューブの暖気吐出 口と冷気吐出口の間で熱の分離を行ないます。

旋回室を介して対極にあるホット・チューブの内径は、冷気吐出口の内径より常に 大きくなっており、旋回空気流がホット・チューブの端にあるバルブに向かって流れるときに遠心力の働きで管壁の近くに空気を押 し付けます。この空気流はバルブに届く時間まで、ノズルの噴出圧力より少し低い圧力を持ちますが、大気よりも高い(冷気吐出口の圧力が大気圧と仮定して)圧力をもちます。さらにバルブの背後の圧力は冷気吐出口の圧力より常に高くなる事実があります。

熱い空気と冷たい空気を分離するためには、この空気の一部を逃がすようにしなければなりません。そこで、バルブの開閉によって、どれだけの空気が暖気吐出口から出て行くかを決めます。残りの空気はホット・チューブの中心へ押しもどされ、旋回しながら ホット・チューブと旋回室の中心を通過して冷気吐出口に向かって流れます。これは旋回室からホット・チューブに流入した最初の 空気流と反対の流れですが、最初の流入空気が遠心力の働きでチューブの中心を占めなかったことで、反転流が通過する理想的 な通路であることを意味します。

また前述のように、バルブと冷気吐出口の間の圧力差と関連して、一つの流れは他の流れの内側に存在し、ホット・チューブの中では反対の方向に移動する二つの明確な回転流が出来るという理由です。

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企業基本情報

社名:
マイクロニクス株式会社
住所:
〒 193-0934
東京都 八王子市小比企町2987-2
Web:
https://micronix-jp.com/
TEL:
042-637-3667

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