ロームが、モバイル機器のイルミネーション制御に最適な表示パターンデータ内蔵のLEDドライバICシリーズを開発
あらゆる電子機器において、優れた表現力を実現するためのLED イルミネーションのニーズが高まっていますが、従来のLED ドライバIC ではイルミネーション制御機能が無かったため、細やかな電流変化の制御が難しく、LED イルミネーションの自由度が低くなったり、ちらつきが生じるなどの問題が起こるケースがありました。これに対応して、イルミネーション制御機能が搭載されたLED ドライバIC も増えてきていますが、現状ではラインアップが不足しており、お客様での表現の自由度が限られていました。また、表現豊かで複雑なLED イルミネーションを行う際のノイズ対策の必要性や、イルミネーション制御を行うためにCPU の負荷が増えるという問題も生じていました。
ロームは、このような要求に対応するため、特にニーズが強いモバイル機器向けに最適化した、LED6 灯(RGB LED で2 灯)のドライバIC シリーズ「BD2802GU 」と「BD2812GU 」を開発しました。パッケージサイズは小型WL-CSP (ウエハレベルチップサイズパッケージ)で実装のしやすい0.5mm ピッチタイプを採用し、モバイル機器への搭載も容易なサイズを実現しました。また、どちらもLED6 灯全てに7bit 階調(128 ステップ)が可能で、定電流DAC により、低EMI ノイズを実現し、ノイズとちらつきの低減が可能となりました。また、表示パターンデータを内蔵することにより、イルミネーション制御を自動で行えるため、CPU からのイルミネーション制御がほぼゼロになります。こうした多くの機能を活用することにより電子機器において表現力豊かなLED イルミネーションが実現できます。表示パターンは、6 灯のLED 個別に、任意に設定可能であり、また、7bit(128 ステッブ)の分解能を持っているので、最大約209 万7 千色(R:128 ステップ×G: 128 ステッブ×B: 128 ステップ)の発色制御ができ、スムーズで表現豊かなLED イルミネーションによる演出が
可能です。さらに、「BD2802GU 」「BD2812GU 」は、デバイス制御アドレスを変更することにより、多点灯への拡張も可能でより大規模なイルミネーション装飾も可能です。
ロームでは、今後も、お客様のニーズに沿った製品を開発すると共に、さらなる製品シリーズの拡充に努めてまいります。
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