LEDデバイスの立体配列により広角度配光を実現 高効率LED電球をロームが開発
近年、地球温暖化ガスである CO2排出量を削減する取り組みが注目される中、一般家庭においても省エネに対する関心はますます高まっています。照明においても、従来の白熱電球や電球型蛍光灯と比較して、長寿命・省エネに優れたLED電球に注目が集まっています。一方で、LED電球は、直下の明るさに優れた特長を持つ反面周辺部分へ配光される光の量が少なく、周辺部分は暗く見えてしまう傾向がありました。ロームではこうした状況を改善するため、独自の構造で LEDデバイスを立体配列し、LEDデバイスが発光する際の光の向きを最適化することにより、真下だけでなく周辺部にも充分な光を配光することで一般家庭の白熱灯器具等に使用しても同等なあかりを確保することを可能にしました。またロームでは、自社製半導体を使用した高効率パワーマネジメントモジュールを開発することにより高水準の発光効率(80lm/W(8W昼光色タイプ))を実現、さらに寿命についても設計寿命 40,000時間と充分な寿命を確保しました。
ロームでは、1973年に LEDを発売して以来、半導体総合メーカーとして高品質の LEDの市場への供給を続けており、2009年には業界最薄の天井取付型シームレスベース照明を発売して LED照明事業に参入、製品ラインアップの拡大を進めながら 24時間営業のコンビニエンスストアやオフィス向けなどに多くの LED照明器具を採用していただいています。今回はこうしたロームの LEDデバイス技術や配光技術、高効率電源制御技術などを駆使したものです。
ロームでは、今後さらに高効率化を進めることにより、より明るい LED電球の開発を進め、製品ラインアップの拡充を進めていきます。
<この件に関するお問合せ先>
ローム株式会社 広報 IR室
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