CDMA 1X通信モジュールを内蔵した小型モバイルルータ FutureNet AS-150/X-II発売のご案内
FutureNet AS-150/X-?は KDDIのモバイル網を利用してワイヤレス WANを実現する小型通信装置です。対応している KDDIの CDMA 1Xサービスでは下り:最大 144kbps 上り:最大64kbps(ベストエフォート)の通信が可能です。通信モジュール「WM-M200A」(セイコーインスツルメンツ社製)を内蔵し、省電力、省スペース、耐環境性の強化を実現しています。
FutureNet AS-150/X-?は外部装置との接続用としてイーサネットおよび RS-232のインタフェースをそれぞれ1ポート備えます。これにより、LANもしくはシリアルのインタフェースを持つ機器や計測器等のデータを KDDIのモバイル網を介して遠隔地のサーバに送ることが可能です。また、接続中はサーバ、拠点間で双方向の通信が可能です。インターネット、閉域網サービスの両方に対応しており、閉域網サービスでは着信機能にも対応しています。これにより、必要時にセンター側から拠点側に接続して監視や制御をおこなうような用途にも利用できます。
FutureNet AS-150/X-?の CPUには高性能で消費電力が極めて低いフリースケール・セミコンダクタ社製MPC852Tを採用し、ファンレス化、小型化を実現しています。動作環境は、.20℃〜50℃の温度条件で利用できるため、屋外での利用も可能です。
FutureNet AS-150/X-?の特徴
■ワイヤレスで遠隔監視や LAN間接続を実現
有線のインターネット接続環境が利用できない場所にある機器も、KDDIのauエリアであれば AS-150/X-?を使って簡単に遠隔監視を始められます。回線工事やそれに伴う手続きが不要なため、一定期間だけ必要なサテライトオフィスや仮設のネットワークの構築にも適しています。
■低消費電力、高性能、高信頼性
AS-150/X-?はソーラー電源を利用したシステムへの組み込みに対応できるよう省電力動作モードに対応しています。これにより消費電力 0.24W以下で製品を待機状態にできます。また、通常の動作モードでも省電力 CPUや電源回路の最適化により、最大でも 3Wという低消費電力を実現しています。ファンレス
で動作すると共に高信頼性を確保し、24時間 365日の常時稼働が可能です。
■活用の用途を広げる接点入力
AS-150/X-?は接点入力を 2ポート備えています。接点入力は省電力動作モードの待機状態からの復帰および、メール送信のトリガーとして利用できます。ソーラーバッテリーの容量低下時に警報メールを送信したり、充電回復をメールで通知するなどの用途に利用できます。また、たとえばネットワークカメラの接点と連動させて画像アップロードと同時にメールでセンターに通知するといった構成が可能です。
■OTA(Over The Air)機能対応
AS-150/X-?は KDDIが提供する OTA機能に対応しています。これにより、無線(au携帯電話ネットワーク)を利用した回線の開通/解約が可能になります。回線開通( OTASP)時には機器本体の OTAボタンあるいは telnetコマンド操作で、回線解約( OTAPA)時には telnetコマンドによる操作で実行できます。
■CRG( クローズドリモートゲートウェイ)サービス対応
CRGサービスは通信モジュールと企業間を接続して通信を行うための KDDIのリモートアクセスサービスです。 CRGサービスを利用すると、センター側から通信モジュールを呼び起こすセンタープッシュ型の通信が実現できます。センター側起動での遠隔監視や運行管理等が可能です。 CRGでは接続先(ドメイン)を 5つまで無償で登録できるため、用途に応じて切り替えて接続することができます。 ドメインとして au.NETなどのインターネット接続も設定可能です。
■強力なネットワーク機能
AS-150/X-?はルータとしてスタティックルーティングや、複数の機器からの同時アクセスを可能にするポートフォワーディング機能を備えています。また、外部からの攻撃や内部からの意図しない接続を防止するパケットフィルタ機能も備えています。さらにネットワーク設計を簡単にする GRE(Generic Routing Encapsulation)、au網の時刻情報を LAN上の機器へ提供する SNTP(Simple Network Time Protocol)サーバ、DHCPサーバなどの機能も搭載しています。
■シリアルポートサーバ機能
AS-150/X-?はセンターからの TCP接続を受け付け、これにより受信する電文を RS-232ポートに接続する機器に送信する機能を備えます。また RS-232ポートで受信した電文は TCPパケットに変換してセンターに送信します。これにより CDMA 1X経由で RS-232装置のデータ収集や制御がおこなえます。
■緊急地震速報機能に対応
通信モジュール「WM-M200A」には緊急地震速報を受信する機能があります。この機能を利用して受信した速報メッセージをRS-232ポートに接続した表示装置等に送出することが可能です。
