高性能なVPNルータ「FutureNet NXR-230/C」を発売
FutureNet NXR-230/CはギガビットVPNルータ FutureNet NXRシリーズの新製品です。CPUにデュアルコアの高性能ネットワークプロセッサを採用し、スループットを大幅に向上させています。3つのギガビットイーサネットポート(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T)を備え、LAN用の 1つは 4ポートスイッチング HUBとなっています。IPフォワーディング性能は最大約1Gbps(1500バイト/パケット時)を実現し、高いスループットと安定性を提供します。
また、3.5Gデータ通信カードに利用できるモバイル通信用ポート(USB 2.0)を備えており、FTTHサービスの他、各種3.5G回線(FOMA、au、ソフトバンク、イーモバイル等)にも対応できます。
FutureNet NXR-230/Cでは、弊社が企業向け VPNルータ分野で培ってきた高度な機能をすべて搭載しています。VPN機能として IPsecや GRE、L2TPv3をサポートしており、有線やモバイルデータ通信を利用した VPNネットワークが実現できます。さらに BGP-4、OSPF等のルーティングプロトコルや、VRRP等をサポートし、2つの有線もしくは有線とモバイル通信による回線二重化や、ネットワーク経路、装置の二重化を実現できます。
また弊社が提供する「WarpLink DDNSサービス」および「WarpLink CMSサービス」にも対応しているため、モバイルデータ通信網を利用したリモート監視環境(ルータの死活監視や機器 SYSLOGの収集、運用情報の取得等)を簡単に実現できます。
FutureNet NXR-230/Cの特徴
■3つの独立したイーサネットポート
FutureNet NXR-230/Cは3つのギガビットイーサネットポートを搭載しています。例えばインターネット接続用、DMZ用、LAN用にそれぞれ異なるポートを割り当てることが可能です。また、WAN側を有線 2本で冗長化する構成も可能です。柔軟なフィルタ設定と組み合わせて幅広いネットワーク構成に対応できます。
■4ポートスイッチングHUBとフレッツサービスへの対応
FutureNet NXR-230/Cは3つのギガビットイーサネットポートのうち 1つがギガビット対応の 4ポートスイッチングハブです。ハブポートはマルチプル VLANやタグVLAN(IEEE802.1Q)に対応しています。小規模な拠点では省スペース化に貢献します。
■モバイルデータカードに対応(USB)
USB2.0ポートを 1ポート搭載しており、モバイルデータ通信端末を接続できます。現在、6社の通信サービスと 14機種のデータ通信端末をサポートしています。モバイルデータ通信は主回線もしくは有線のバックアップ回線用として利用できます(図 2)。これにより、企業の VPNに求められる高い可用性を実現するための選択肢が拡がります。
■IPsecと L2TPに対応した高度な VPN機能
FutureNet NXR-230/Cはレイヤ 3の VPNとして IPsecを提供します。また、IP網上でブロードキャストやマルチキャストあるいは IEEE802.1Q TAG VLANを透過したいときに利用するレイヤ 2の VPNとして L2TP機能を搭載しています。L2TPを利用すると、複雑なネットワーク設計が必要なく、運用管理の負担が大幅に削減できます。また、L2TPは暗号化機能を持ちませんが、本装置の IPsec機能と組み合わせることでレイヤ 2トンネルを暗号化できます。また、この構成で iPhoneや Androidのスマートフォンとの VPN接続に対応します(予定)。
■WarpLink DDNSに対応
FutureNet NXR-230/Cは弊社が提供する WarpLink DDNSサービスに対応しています。これにより動的 IPアドレスを使ったインターネット接続を利用してリモート監視サービスを簡単に構築できます。
たとえば遠隔地に監視カメラを設置し、インターネット上からカメラにアクセスするというような仕組みを実現する場合に、WarpLink DDNSを利用することで、ダイナミック DNSを使ったリモートアクセス機能、ルータの死活監視機能や SYSLOG、運用情報(CPU使用率、メモリ使用率、パケット量等)を定期的に情報収集する機能を ASPで利用できます。
この組み合わせは画像監視システムや無人拠点の設備の遠隔監視、観測装置のデータ収集システム等に利用できます。リモート拠点側の接続手段は通信環境の状況に応じて有線でもモバイルデータ通信でも対応できます。
■優れた運用管理機能
FutureNet NXR-230/Cは pingや traceroute、パケットキャプチャなどの診断機能を備えています。また、 SNMPや SYSLOGによるログの収集や、電子メールによるログの送信もできます。USBメモリを利用すれば大容量のログの保存や、設定情報の差し替え、ファームウェアの更新が簡単におこなえます。設定情報とファームウェアについては本体内のメモリに複数保持することもできます。設定変更の際などに、万一不具合があってもすぐに以前の状態に戻して運用を継続できます。
さらにデータ通信を継続しながら、ファームウェアのダウンロードや書換えが可能なため、システムのダウンタイムを最小限にできます。
また、システムモニター機能では、「メモリの空き状態」、「CPU使用率(Load Average)」やインターネットマンションやホテルなどで特に要望のある「NATセッション数」の状態を、SYSLOGやグラフ表示等で確認できます。
■多数のルータをリモート管理ツールから一括管理
FutureNet NXRシリーズは GUIやコマンドラインによる設定に加えて、「リモート管理サーバアプライアンス(FutureNet CMS-1200)」や「ASP型のリモート管理サービス( WarpLink CMS)」からの一括管理に対応しています。リモート管理ツールからの設定の変更、ファームウェアの一括更新、SYSLOGの自動収集、ダイナミックな VPNの管理を GUI操作で簡単に行えます。
