M2M/IoTシステムに適応するVPNルータ「FutureNet NXR-G100シリーズ」のラインナップを拡充
・FutureNet NXR-G100/F NTT docomo 3Gモジュール搭載モデル:販売中
・FutureNet NXR-G100/N NTT docomo 3Gモジュール搭載モデル:2014年9月販売予定
・FutureNet NXR-G100/S Softbank 3Gモジュール搭載モデル:2014年9月販売予定
・FutureNet NXR-G100/KL KDDI LTEモジュール搭載モデル:販売中
・FutureNet NXR-G100/NL NTT docomo LTEモジュール搭載モデル:2014年10月販売予定
・FutureNet NXR-G100/SL Softbank LTEモジュール搭載モデル:2014年10月販売予定
NXRシリーズの全ラインナップで共通の企業向けVPNルータとしての優れた機能を踏襲しつつ、-20℃~60℃(NXR-G100/FのM2Mモード(対応予定)利用時は-20℃~65℃)の動作温度範囲を保証しています。オフィス環境での利用に加え、M2M/IoTシステムで求められる屋外や空調設備が整っていない場所での利用にも対応できます。
ファームウェアを二重化しているため、M2M/IoTシステムの無人拠点に設置した場合でも安心してリモートからのメンテナンスがおこなえます。
// FutureNet NXR-G100/N、NXR-G100/S、NXR-G100/NL、NXR-G100/SLの特徴 //
■ LTE対応による高速なワイヤレス通信環境
FutureNet NXR-G100/NL、NXR-G100/SLはLTE通信モジュールを内蔵し、SIMカードスロットと外部アンテナ接続用のコネクタを搭載しています。下り最大100Mbps、上り最大50Mbps※1 の通信性能を備えています。これによりワイヤレス環境でも大容量のコンテンツの配信やデータの送受信が可能です。また、帯域の広さを活かして機器の死活監視や、ログ情報、運用情報の収集等を同時におこなうことも可能です。
■ 活用の幅が広がる柔軟なインタフェース構成
FutureNet NXR-G100/N、NXR-G100/S、NXR-G100/NL、NXR-G100/SLはNGN光ネクスト対応のイーサネットポートを2ポート備えています。イーサネットポートは「ノーマルモード」では最大1Gbps、「M2Mモード」では最大100Mbpsでリンクアップします。オフィス環境など高速な通信を求められるところは「ノーマルモード」で使用し、M2M/IoTのような小容量のデータ通信をおこなう場合は、より消費電力の小さい「M2Mモード」を利用するという使い分けができます。イーサネットポートはモバイル接続と組み合わせてVPNの二重化にも利用できます。
■ 耐環境性、高信頼性、低消費電力
FutureNet NXR-G100/N、NXR-G100/S、NXR-G100/NL、NXR-G100/SLはファンなどの可動部品を使わないことにより高い信頼性を確保し、24時間365日の常時稼働を実現します。また、温度プロテクション機能を備えています。何らかの理由で装置内の温度が閾値を超えた場合には自動的に CPU の動作クロックを300MHzまで下げ、過熱によるシステム異常を防止し、運用を継続します。
また、「M2Mモード」では無人環境や屋外でも利用できるよう、動作温度範囲は-20℃~60℃を保証しています。また、待機電力も約1.9W(DC12V, 2x100M Link-up, モバイル無通信時)という低消費電力を実現しています。
さらに、省電力機能として通信をおこなっていない時に装置の消費電力を下げる「スリープモード」を搭載しています。スリープモード時の消費電力は約0.3Wに抑えられます。独立電源を利用するM2Mシステム等では電源設備のコストを大幅に低減できます。
※1通信速度は技術規格上の最大値であり、実際の通信速度を示すものではありません。ベストエフォート方式の 回線サービスの場合、実際の通信速度は、通信環境やネットワークの混雑状況に応じて変化します。
■無人環境での安定運用を実現
FutureNet NXR-G100/N、NXR-G100/S、NXR-G100/NL、NXR-G100/SLではファームウェアと設定情報を二重化している他、回線のバックアップ機能を利用してセンターとの接続を強力に維持することが可能です。また、再起動が発生した場合の要因保持や、SNMPやSYSLOGによるログの収集、メールによるログの送信が可能です。外部メモリを利用すれば長期間のログの記録が可能なため、間欠的な不具合が発生した場合も動作状況の確認が可能です。また、pingやtraceroute、パケットキャプチャなどの診断機能も充実しています。さらにシステムモニタ機能では、モバイル通信用の「電波状態」、「メモリの空き状態」、「CPU使用率(Load Average)」、「NATセッション数」を、SYSLOGやグラフ表示等で確認できます。
■ IPsecとL2TPに対応した高度なVPN機能
FutureNet NXR-G100/N、NXR-G100/S、NXR-G100/NL、NXR-G100/SLはレイヤ3のVPNとしてIPsec機能を備えています。IPsecはポリシーベースのIPsecとルートベースのIPsecの両方に対応します。ルートベースのIPsecではECMPによるロードバランシングが可能です。鍵交換プロトコルはIKEv1、IKEv2に対応しており同時利用も可能です。
レイヤ2のVPNとしてL2TPv3機能を備えています。L2TPv3はIP網上でブロードキャストやマルチキャスト、あるいはIEEE802.1Q TAG VLANを透過できます。L2TPv3を利用すると、各拠点配下のネットワークを同一のレイヤ2セグメントとして扱えるため、ネットワーク設計や運用管理の負担を大幅に軽減できます。L2TPv3自体は暗号化機能を持ちませんが、IPsec機能と組み合わせることで暗号化できます。
また、この構成でiPhoneやAndroidのスマートフォンに標準で搭載されているVPN機能(L2TP/IPsec)を利用した接続が可能です。
■ WarpLink DDNSに対応
弊社が提供するWarpLink DDNSサービスは年額6,000円※2で利用できる簡易的なルータ管理サービスです。ダイナミックDNSの機能を提供しているため、動的なIPアドレス環境でもVPNやリモートアクセス環境を実現できます。加えて設置したルータの死活監視やファームウェアの自動更新機能などM2M/IoTシステムの運用に便利な機能が提供されています。インターネットを利用して遠隔監視をする際には、万一ソフトウェアに脆弱性が発見された場合に即座に更新したり、設置したルータの動作状態を確認する手段が求められます。WarpLink DDNSサービスを使うとで、これらを自動的におこなうことができます。
例えば画像監視を含む無人拠点の設備監視システムで、WarpLink DDNSサービスを利用してリモートアクセスと、動画による監視をおこないながら、リモート拠点の運用状態の管理もできます(図3)。リモート拠点側の接続手段は通信環境や状況に応じて有線でもモバイルデータ通信でも対応できます。
■ FutureNet マネージド VPNの提供について
FutureNet マネージドVPNはNXRシリーズのVPN(IPsec)機能をクラウド上で利用するためのソフトウェアで、仮想マシンとして提供する予定です。インターネット上で利用できる安価なパブリッククラウドサービス上で利用でき、NXRシリーズを設置する各拠点との間でVPN(IPsec)接続ができます。VPN(IPsec)の設定はGUIからおこなえ、最大で2,048拠点のVPN接続が可能です。スマートフォンやタブレット端末とのVPN接続(L2TP/IPsec)についても対応を予定しており、様々なデバイスとクラウド環境のセキュアな接続を実現します。
※2 新規のお申込みは台数に関わらず年額6,000円(税別)でご利用頂けます。1台につき年額1,000円(税別)で追加申込みも可能です。
