MTSセンサーは、Level Plus 液面計 モデルMR及びMGに、エレクトロニックハウジングの取り付け角度90°のオプションを開発した。これは、標準的な産業用パイプに取り付ける防爆対応シングルキャビティハウジングを、パイプから90°の角度で、オフセットで取り付けるために設計された。この新しいオプションは、エレクトロニックハウジングの設置面積を小さくし、より取り付けスペースが狭い場所に取り付けできるので、パイプを曲げたり、レベルセンサーのグレードを下げる必要がない。このハウジング90°取り付けオプションによって、MTSは、パフォーマンスを下げることなく、お客様のニーズにお応えすることができる。パイプを曲げる必要がないので、レベルセンサーの精度を下げたり、最長計測範囲を短くせず、このオプションを追加できる。

ハウジング90°取り付けオプションが必要なアプリケーションの一例として、上部と下部にフランジが付いている磁気レベルゲージ（magnetic level gauges: MLG）用がある。下部にのみフランジが付いているMLGでは、エレクトロニックハウジングは、チャンバー上を移動することができるので、全測長範囲を維持することが可能である。ただし、上部と下部にフランジが付いているMLGでは、エレクトロニックハウジングは、上部フランジに取り付けが制限されてしまうことになり、MLGに取り付けられたレベルトランスミッタの計測範囲を縮小することになる。これに、L字型に取り付けられるハウジングを使用することにより、エレクトロニックハウジングをMLGから離れて設置することができ、上下のフランジ間の測長を104mm伸ばすことができる。

モデルMRアナログトランスミッタは、有効レンジ508mmから12,192mmで、ほとんどのプロセスアプリケーションの条件を満たし、フレキシビリティがある。液面、境界面、及び、温度のアナログ表示に、2出力の4-20mA電流ループ、または、HART®通信により、三つの計測項目を同時に表示することが可能である。

モデルMGレベルトランスミッタは、レンジ508mmから22mまでで、タンクなどのレベル計測におけるデジタルコミュニケーションインターフェースに必要な条件を満たす。モデルMGの出力は、Modbus、DDA（ASCIIプロトコル）、FOUNDATION™ Fieldbusなどである。さらに、液面、境界面、温度の3-in-1計測、また、温度計測は12箇所までの平均温度を測ることができる。従って、別のレベル計、また温度トランスミッタが不要である。モデルMGは、ネット/グロス量管理にもその能力を発揮し、ユーザがトランスミッタに設定する100ポイントのストラップテーブル（液面位置メモリー）によって複雑な形状の容量を計測する。ストラップテーブルをトランスミッタに設定することによって、ユーザはストラップテーブルのコピーや、他に計算をする必要はない。


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