試験機器および変位センサーの世界的なサプライヤーであるMTS Systems Corporation (NASDAQ:MTSC) は、センサー事業部が蒸気弁や製鋼機械のアプリケーション向けに、高温度環境にも耐える直線変位センサーをリリースしたと発表した。

このモデルGTEセンサーは最高85℃までの耐熱仕様となっており、2重化された出力が特徴である。IECEx Zone 2の認証も得ており、危険エリアでの使用も可能である。

MTSセンサーテクニカルマーケティングマネージャー Matt Hankinsonは、「このセンサーは、高温度環境における使用に関して、顧客と一緒に実行可能性を調査してきました。LVDTなどの既存の技術は同様なアプリケーションにて使うことがあるのですが、破損率やメンテナンス性の点で不適切です。モデルGTEセンサーではこれらの問題が解決できており、性能を向上しただけでなく、ダウンタイムの低減も可能です。」と述べている。

モデルGTEセンサーはシリンダーやハウジングに組み込めるように設計されている。尚、磁歪式センサーは絶対位置計測が可能なため、その他センサーのような定期的なメンテナンスが不要となる。

「LVDTなどの他技術を使ったセンサーを使用している顧客にとっては、信頼性が一番の課題です。メンテナンスやマニュアル調整にはシリンダーを開ける必要があるので、時間もコスト位もかかります。磁歪式センサーの場合はキャリブレーションが不要ですし、可動部品もありません。そのため、過酷な環境における信頼性が高いです。」とHankinsonは述べている。

モデルGTEの製品仕様については『こちら』から

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