メンター・グラフィックス・コーポレーション（本社: 米国オレゴン州、以下メンター・グラフィックス）は、次世代のMentor® Embedded Sourcery™ CodeBenchとSourcery Analyzerを発表しました。複雑な組込みシステムを素早く簡単に可視化および解析できるため、複数のLinux®アプリケーションの同時デバッグなど、システムデバッグを加速することが可能になります。Sourcery CodeBenchとSourcery Analyzerの組み合わせは、性能解析の自動化や生産性向上のための効率的なマルチプロセス・デバッグにも対応した、実証済みでカスタマイズ可能なエンドツーエンドの開発ツールを組込みシステム開発者に提供します。

無償のコマンドライン開発ツールであるSourcery CodeBench Liteの新リリースには、GNU Compiler Collection（GCC 4.7.2）やGNU Debugger（GDB 7.4.50）など、最新のオープンソース・コンポーネントの機能拡張版も付属しています。商用サポートと共に提供されるSourcery CodeBenchは、包括的な統合開発環境（IDE）、デバッグ可能で最適化済みのランタイム・ライブラリ、Flashプログラミング、ペリフェラル・レジスタの表示をはじめとする価値ある機能を、強力なSourcery CodeBench Liteに追加したものです。Sourcery Analyzerには受賞実績を持つ可視化／解析機能が備わっており、複雑なソフトウェアシステムの振る舞いと性能を開発者が新しい視点から捉えることができます。

今回リリースされたSourcery CodeBenchおよびSourcery Analyzerには、以下の新機能と拡張機能が含まれています。

■JTAGおよびプローブデバイスとの接続、ターゲットデバイスのコンフィギュレーション選択、システムライブラリを適用するアプリケーションの設定に関する操作性の向上
■CコードやC＋＋コードを記述するときに起きやすいエラーを特定できるスタティック解析機能の改善
高効率のデバッグとテストを実現するため、アプリケーションとプローブ接続したデバッグの高速化
■アルテラNios II、フリースケール・セミコンダクタ（以下フリースケール）i.MX、フリースケールKinetis、富士通セミコンダクターFM3、クアルコムBrew MP、テキサス・インスツルメンツ（以下TI）DaVinci、TI OMAP、ARMプロセッサ各種（Sitara、Stellarisなど）、Power Architecture、MIPS、x86コアデバイスを含む主要ハードウェアのサポート
■スケジューリング、CPUステート、Mutextロック、プロセスステートとスレッドステートをはじめとする多くの解析エージェント
■状態フロー図、散布図、アナログ値などの各種グラフ
■カーネルの同時実行およびユーザ・スペースのトレースを含むLTTng 2.0（Linux Trace Toolkit）のサポートによるシステム・プロファイリングの向上

「組込み開発コミュニティに対するメンター・グラフィックスの使命、それは使いやすいオープンソースの製品とサービスを提供することです。メンター・グラフィックスは、特に組込みLinux開発向けのSourcery CodeBenchとSourcery Analyzerによってこれを実現しました。この堅牢なSourceryテクノロジは、複雑化が進む今日の高性能な組込みLinuxアプリケーションに必要なエンドツーエンドのソリューションです。」メンター・グラフィックス、Embedded Software Division、General Manager、Glenn Perryは、上記のように述べています。