メンター・グラフィックス・コーポレーション（本社: 米国オレゴン州、以下メンター・グラフィックス）は、ヒューレット・パッカード（本社: 米国カリフォルニア州、以下HP）がクロックドメイン・クロッシング（CDC）検証の全社標準ソリューションとしてQuesta® CDCを採用し、メンター・グラフィックスのテクノロジストとの連携により同検証メソドロジの導入を複数プロジェクトにおいて成功裡に収めたことを発表しました。

「HPのSoC設計にQuesta CDCを導入するにあたってメンター・グラフィックスと協力し、非常に優れた結果を出せたことを嬉しく思います。メンター・グラフィックスの業界をリードするツールと高度なスキルを備えたコンサルタンントのおかげで、包括的で高精度なCDC検証を実行する能力を飛躍的に伸ばすことができ、開発初期段階であらゆるCDC問題を根絶できるという大きな自信を手に入れました。」HP、Industry Standard Server Division、ASIC Program Manager、Bill Doss氏は、上記のように述べています。

HPは数百規模のクロックドメインと数億ものロジックゲートを搭載した、世界有数の高度に統合されたSoCデザインを開発しています。CDC検証の課題が増加し続けるなか、HPをはじめとするテクノロジ企業ではTime-to-marketの短縮に直面しており、シリコンのリスピンを招きかねないCDC設計不良のリスクを冒す余裕はありません。

「クロックが複雑なHPのデザインには、厳格なCDC検証が求められます。メンター・グラフィックスは、この要求に応えるのに最も適したツールを提供してくれただけでなく、HPの設計スタイルに合わせてメソドロジの定義をカスタマイズする作業に協力してくれました。」HP、Networking Division、ASIC Program Manager、Larry Hufty氏は、上記のように述べています。

Questa CDCは、テープアウト前のCDCサインオフ検証のゴールデン・スタンダードとして幅広く使用されています。多彩な機能を備えていることから、SoCからFPGAまであらゆる設計に採用されており、企業全体において一貫したメソドロジを実現します。Questa CDCをサポートするQuesta機能検証プラットフォームには、誰でも簡単に操作できる完全に自動化されたフォーマルチェックから、より高度なユーザを対象としたユーザ記述のアサーションコードによるプロパティチェック機能まで、多岐にわたるフォーマル検証アプリケーションが含まれています。Questaは、共通のコンパイル機能やユーザ・インタフェース、一元化されたカバレッジ・データベースであるUCDB（Unified Coverage Database）を、シミュレーションおよびフォーマル技術へとシームレスに融合させた広範な検証機能を提供します。

「Questa CDCの包括的なソリューションは、今後もCDC検証のベストプラクティス標準となるでしょう。HPのような世界をリードするテクノロジ企業と協力し、業界屈指の先進的な設計にQuesta CDCを導入した経験を活かし、メンター・グラフィックスのツールとメソドロジをさらに進化させることができます。」メンター・グラフィックス、Questa Formal-based Technologies、Product Marketing Manager、Roger Sabbaghは、上記のように述べています。

■Questa機能検証プラットフォームについて
Questa機能検証プラットフォームは、急増するSoC検証に対応するための独自の包括的なソリューションであり、先進の検証メソドロジ、高性能シミュレーション、インテリジェント・テストベンチ・オートメーション、ソフトウェア／ハードウェア協調デバッグ、フォーマル検証、CDC、ローパワー検証、アナログ／ミックスシグナル、検証IP（VIP）、一元型データベース、自動解析ツール、ESLとエミュレーションとの統合フローにより構成されています。