高度なシステム検証ソリューションのリーダーであるメンター・グラフィックス・コーポレーション（本社: 米国オレゴン州、以下メンター・グラフィックス）は、ARM Cortex-A9 MPCoreプロセッサをベースとするSoC（システム・オン・チップ）設計向けハードウェア・エミュレーションのソリューションを発表しました。このソリューションとメンター・グラフィックスのVeloce®エミュレータを使用すると、設計者はARM Cortex-A9デュアルコア・プロセッサ搭載の組込みシステムをテストし、システムレベルの検証を加速することによって、生産性を全般に大幅に向上させることができます。

ARM Cortex-A9デザイン向けのメンター・グラフィックスiSolve™ソリューションは、ARM認証IPの速度と精度を兼ね備え、さらにVeloceの可視化およびデバッグ機能との組み合わせにより、スマートフォンやタブレットに代表される消費者および企業向け高機能製品に搭載されたさまざまなアプリケーションを検証するためのソリューションを提供します。今回発表されたソリューションは、Veloce用のプラグ＆プレイのインタフェースを装備しており、Cortex-A9ベース組込みシステムの検証に優れた費用対効果と効率性を発揮します。

ARM Cortex-A9 MPCoreは、ユーザがプロセッサに求める柔軟な機能、ローパワー、コスト効率というニーズを満たし、モバイル・コンピュータなど複数アプリケーションと複雑なオペレーティング・システムを利用する小型機器のピーク時性能に対する需要に応えるための理想的なアーキテクチャを採用しています。また、消費電力の抑制によって、高レベルの設計柔軟性を実現します。

「高性能ARMプロセッサを組み込んだ最先端の製品を開発している設計者は、SoCに必須となっている厳密なプリシリコン・テストを実行するために、最新の検証ソリューションを求めています。メンター・グラフィックスとARMとの長年にわたる協力関係があったからこそ、ARM Cortex-A9デュアルコア用のiSolveソリューションをこれほど早く開発し、市場に投入することができたのです。過酷な競争が展開される市場に、製品をスケジュール通りに送り込むという大きな課題に直面している顧客に、ハードウェアの支援による高速で高精度のソリューションをお届けします。」メンター・グラフィックス、Mentor Emulation Division（MED）、Vice President and General Manager、Eric Selosseは、上記のように述べています。

新しいiSolveソリューションは、従来型のICE（インサーキット・エミュレーション）あるいは高性能なトランザクションベースのアクセラレータにおいて利用できます。iSolveソリューションをメンター・グラフィックスの最新世代エミュレータであるVeloce2と組み合わせることで、ARM Cortex MPCore-A9を搭載した革新的な新製品を検証する、優れたソフトウェア／ハードウェア・プラットフォームとなります。

Veloce2は、高性能なデュアルモード・アクセラレータ／エミュレータであり、トランザクションベースの検証ならびに従来型のICEにおいて、前世代の2倍の性能とキャパシティを発揮します。幅広い種類の市場に対応するソリューションを取り揃えたVeloce2は、ネットワーク、ワイヤレス、マルチメディア、ストレージ、組込みシステム用アプリケーションに最適なプラットフォームです。

製品についての詳細は、http://www.mentorg.co.jp/products/fv/emulation-systems/をご覧ください。